アーリーリタイアよりセミリタイアを選ぶ理由
こんにちは、貧乏投資家の資産ためぞうです。
もし投資により一生暮らしていける資金を手に入れたとしても、働ける年齢まではアーリーリタイアせずセミリタイア生活を選びます。
今回は、その理由について書きます。
※一応前提として、アーリーリタイアとセミリタイアの個人的な認識の違いを記載します。
アーリーリタイア→定年より早く退職し、資産とインカムゲインにより生活すること
セミリタイア→定年より前に仕事の量を減らし、給与所得+資産とインカムゲインにより生活すること
社会から切り離されるのは意外と辛い
数年前、契約社員を辞めて現在の派遣社員の職に就くまで、4ヶ月間ほど全く働かずに貯金だけで暮らしていたことがあります。(当時は投資はしていませんでした)
前職の契約社員時代は酷いもので、朝から晩まで拘束され続け、ピークシーズンは月の休みがほとんど無いときもありました。
労働基準法的にはありえないのですが、小さい会社なので何でもありの状態でした。
その会社では2年半くらい働き、なんとかその会社を辞めて、それまでできなかったことを満喫しようとニート生活を送りました。
最初の1、2ヶ月は本当に満喫できました。しかし、次第に寂しさを感じるようになりました。
私と社会の唯一の結びつきは仕事だったのです。
時に苦痛を感じる業務だとしても、巡り巡って世の中の人々に貢献しているという、その結びつきさえも失い、ただ自分のためだけに生きていているという状態に虚しさを覚えました。
いくら自分だけ楽しくても、人の役に立たないと楽しくないんだなと分かりました。
辞めるまではそういう展開にはなるとは想像もつきませんでした。社畜魂が抜けきらなかったのかもしれません。
あるいは、社会に認められたいという気持ち(承認欲求)を、完全ニート状態になり満たせなくなってしまったのが原因かも知れません。多分両方だと思います。
自分が社会から切り離されても、社会はいつもどうりに自分がいないところで回っているということが、虚しい気持ちにさせました。
私が独り身ではなく、家庭を持っていたりしたらそういう思いにはならなかったのかも知れません。
結果的に一人暮らしで、自分の好きなことだけやって暮らす毎日というのは、個人的には1、2ヶ月くらいしか耐えることができませんでした。
おそらく、もし投資で一生暮らすことのできる資金を稼いだとしても、完全にリタイアしてしまうと、同じ状況になりそうな気がします。
投資をすることこは社会貢献です。投資先に貢献しています。でも実感は湧きづらいです。
かと言って毎日のように働きたくもないので、週1、2日でも良いので自分のペースで自分なりの働き方ができるのが理想です。
もう金銭の心配が必要ない状態なら、採算度外視で好きな仕事だけ好きな時にやれば良い訳です。
わざわざ完全にリタイアする必要はありません。
セミリタイアならアーリーリタイアより早い段階で出来る
私の目標は、月50万円の不労所得です。月50万円のインカムゲインです。
月50万はあくまでも目標で、実際は月20〜30万のインカムゲインがあればリタイアできるはずです。
具体的な金額は独身のままなのか家庭を持つのかにもよります。
そのとき、セミリタイアを選択して、月10万円は給与所得で賄うとしたら、独身であれば月10万円くらいのインカムゲインで暮らしていけます。(私の場合)
その一方で、もしアーリーリタイアを選択しようとしたら、インカムゲインが独身でも月20万円くらいにならないと不安でリタイアできないと思います。
私は心配症なので、25万円くらい、できれば30万円くらいはないと完全なリタイアをする場合は不安になると思います。
急なインフレや配当の減少、予想外の出費があるかも知れませんからね。
アーリーリタイアは資産を切り崩すだけという不安感がある
アーリーリタイアした場合の資金は、基本的にインカムゲインか資産を切り崩して使用するかの2択しかありません。
もし莫大な資産を保有していて、生活費を引いてもインカムゲインが残り再投資ができるくらいの富豪であれば別です。
しかし逆に、不十分な資産で無理矢理アーリーリタイアすると、資金を切り崩して生活費に当てないといけない可能性もあります。
そういうジリ貧状態では精神的によくありません。
焦りが生まれると資産の運用にも悪影響を及ぼし、どんどん悪い方向に向かってしまいます。
セミリタイアして「インカムゲイン+給与所得」で、少しづつ資産が増えるくらいの方がストレスなく暮らせます。
インカムゲインの増加に合わせて、仕事を減らしていけば良いと思います。
これは私が派遣社員だからそういう発想になるのかもしれません。正社員の場合は「仕事減らしてください」とは言いづらいと思います。
派遣社員でも言いづらいです。
そういう場合は仕事を変えたりして段階を踏んだほうが、失敗がないと思います。
「労働者→セミリタイア→アーリーリタイア」という流れです。
労働者のうちに安定した副業を確立して副収入に目処がついていれば、そのままアーリーリタイアでも問題ないです。
あ、副業をしていたら本業をアーリーリタイアしてもセミリタイアか。よくわからなくなってきました(笑)