2020年2月29日土曜日

パニクりながらも経験になった 週間トレード反省会(2020年2月29日)

ためさん(@sstamezo)です。

今週も終わりましたので、売買を記録していきます。いや〜、今週はなかなかの暴落でしんどかったですね、お疲れ様でした。来週以降もどうなるか分かりませんが、資産は減らしても退場はしないようにしたいです。



今週の心理状態の記事はすでにアップしました。↓


https://tamesan-investment.blogspot.com/2020/02/blog-post_29.html


基本的にこんな感じの状態で売買していました。また、今週は海外ETFも買増ました。それは別の記事にします。


今週はパニックで下手なことばかりしてましたよ…。


パニクりながらも経験になった。週間トレード反省会



週間トレード反省会(2020年2月29日)



損益記録



損益記録1

損益記録2

損益記録3


今週は暴落により、初心者らしくテンパりましたので記録が多いです。

含み損が増えると精神的に嫌なので、「損出し」をたくさんしたので多くなってしまいました。



トレード記録




トレード記録1

トレード記録2

トレード記録3

トレード記録4


多いな…。「損出し」が入ってしまっているので、それ以外だけ取り上げて反省していきます。



日経ダブルインバース 40口利確→40口利確→20口利確→100口買い→40口利確→全利確


前の週に200口保有したダブルインバースを動かしていました。火曜日に下げたので40口利確、水曜日に更に下げたので40口利確、木曜日寄付きで更に下げたので20口利確、保有数が少なくなってしまったので100口買増、更に下げたので引け前に40口利確、金曜日寄付きで40口利確、引け前に全売却しました。


こんなに下げ続けるとは思わなかったので、全て利確になりました。また、金曜日にすべて売ってしまいましたので、来週月曜以降またどうするかという所です。


もともとインバースを保有した目的は利益を上げるためではなく、ヘッジして資産を減らさないようにするためでしたので、「何を小まめに利確してるんだよ」という話です。欲に負けてしまいましたね。結果ずっと持っていたほうが利益が乗っていたはずですので、目も当てられません…。



とはいえ、インバースを保有していたおかげでダメージが多少は軽減されたので、保有しておいて良かったと思います。



日本航空(空売り) 新規→利確

日本航空に空売りでヘッジしてみました。両建てというやつです。初めてやりましたが、やはり下げましたので、利確することが出来ました。


金曜日にANAともども下げ渋っていたので一旦利確してしまいましたが、また来週以降も下げるかもしれません。


一度売らずに空売りでわざわざ手数料までかけてヘッジした理由は、この機会に永久保有銘柄にするつもりなので、なるべく安値で買い直して持っておきたいので、身を削ってでもそのタイミングで買い直せるように近くに置いておきたいからという、多分言っている事意味分からないと思いますがそういう理由です。




日本電信電話 100株 新規


ツイッターでちょくちょく通信株はコロナと関係ない、買いだ的な事を呟いていて、特に投資妙味を感じていたNTTを保有してしまいました。


しかし、比較的頑張っていたものの、金曜日にダムが崩壊するようについに崩れ落ちましたね。TOPIXや日経平均指数でもそれなりの存在感なので、先物等が大量に売られるとそれなりに影響が出てしまいますので、これからも調整が続くのならそれなりに影響を受けると思います。


逆にチャンスだと思いますがね。3月の優待権利獲得日からは、優待の継続保有条件が関わってきます。一般無期限の空売りが可能なので、空売りでヘッジしてリスク回避することが可能です。


アークランドサービス 100株 ロスカット


迷いましたけど、外食の下げが異常だったので、資金確保もしたいということもあり、手放してしまいました…。これは後悔する可能性もありますよ。途中で空売りでヘッジしたりしていたんですけど、色々パニクっていて。でもまあ初めての試みでしたので勉強になりました。今週は全体的にそういう感じでした。


九州リースサービス 100株 新規
 

九州リースサービスをこんな中新規保有しました。配当+優待の総合利回りが高く、またリースということもありますが割安だったのが理由です。

後述しますが、ロスカットした銘柄が多い中、なぜこの銘柄はしなかったのかというと、理由の一つは株価が上場来安値の水準まで来ていたためです。

上場来安値までくればもう下げ止まるという保証はどこにもありませんが。また、配当性向が低い水準で無理なく連続増配をしていることも理由です。


第一稀元素化学工業 100株 新規→ロスカット


配当+優待の総合利回りが高い割安株ということで目をつけていた銘柄です。週の初めで保有しましたが、地合いが悪すぎて、金曜日に手放してしまいました。


キャッシュポジションを増やしたいという理由です。仕事が減って入金力を維持できそうだったら、キャッシュポジションはあまり気にしなくて良かったのですが、コロナウイルスにそこも削られたので渋々です…。



セントケア、アトム、安田倉庫、オンリー 各100株ずつ ロスカット

これらも全部良い銘柄だと思います。キャッシュにしたい理由が、昨日の記事で書いた通り、全天候型のアセットアロケーションにしないと、コロナウイルスでこんなパニクってたら、今後いつきてもおかしくないと言われている、大震災や富士山噴火などの天災に見舞われたとき、保有資産が終わるなと思ったからです。

もちろん資産運用は死ぬまで続けていく予定です。すると数十年間は運用することになるので、その間に何も起こらないと考えるのは逆に脳内お花畑野郎だと思います。

現に、今回もコロナウイルスという、つい2ヶ月くらい前までは誰も予想しなかったリスクにより世界がこんなにもパニックに陥っています。


そう考えると、やはり資産をディフェンシブに持っていくべく株式の割合を減らし、長期債券や金(ゴールド)にシフトしなければいけないと考えた次第です。


でも本当は売りたくなかった、どれも長期保有して恩恵を受けたい銘柄でした。でも万が一の事を考えると、売るしかなかったのです(泣)




最後に


今週は暴落の中でパニックになりながら、最終的にはもっとディフェンシブにアセットアロケーションを組み替えないと、これから数十年と投資ライフを安寧に過ごすにはダメだなとラーメン屋でラーメンを待ちながら思いました。


その結果投げ売りではなく、戦略的に保有株を手放したわけです。投げ売りではありません!


それが結果的には底値売りになるかもしれませんが、私は数十年後先まで見ていますので、そんな小さいことはどうでも良いのです。


震災が直撃しても富士山が噴火しても、宇宙人が襲来しても(それは無理だ)資産に影響しないアセットアロケーションを目指していきたいと思います。


そういう意味では、それに気づかせてくれた今回のコロナショックはいい経験になっています。


しかし、思えばクリスマス大暴落を経験したあとも、同じような事を言っていて、それで金ETFや長期債券ETFを初めて保有たりしたわけですが、その後すっかり調子に乗って株式の割合が増えるだけでなく信用取引までしていたわけです。


そういう意味では、また調子に乗り、また暴落で反省する、ということを繰り返していくのかも知れません…。今度こそ経験から学び、アホ初心者投資家から一端の投資家にグレードアップしたいところです。




最後に関連記事のリンクとして、先週の売買記録です。

https://tamesan-investment.blogspot.com/search/label/%E5%A3%B2%E8%B2%B7%E8%A8%98%E9%8C%B2

コロナウイルスで暴落した今週の心理状態を振り返る

ためさん(@sstamezo)です。現在仕事が減って強制ニート状態です。


その原因はもちろんコロナウイルスです。今回は、10年後に笑って読み返すことが出来るよう、暴落による精神的ダメージの記録をしていきます。




コロナウイルスで暴落した今週を振り返る

コロナウイルスで暴落した今週を振り返る


今週の流れ

seisinnjoutai
まず月曜日祝日の火曜日から、下げて始まりました。前日のニューヨークが割りと急落していたため、覚悟は出来ていました。前の週の木曜日にダブルインバースを打診買いしていたものの、200口と少量でしたので、大したヘッジになりませんでした。


資産が減るのもショックですが、月曜日に仕事が無くなるフラグが立っていました。そして、火曜日に4、5月に入っていた仕事がなくなりました…。


コロナウイルスの収束が見えず、底が見えず資産が減るのも嫌ですが、それ以上に仕事がなくなったのがショックでした。


株が下がり続けても、入金し続ける力さえあれば、買い下がれる訳です。しかし、仕事がなくなってしまうと、入金どころか生活防衛資金を切り崩さなければいけないわけです。


これはヤラれました…。まさかここまでやってくれるとは、コロナウイルスを完全にナメてました…。(そんな想定も出来ないようだから非正規なんだよ)


これは実はかなり精神的に来まして、月曜の時点で食欲がなくなって、1食しか食べなかったんですよ。


そしたら火曜日に体調が悪くなって、「これはいかん」ということで大戸屋で栄養がありそうな定食を奮発して食べたのですが、ずっと気持ち悪くて、家に帰ってすぐ寝ても気持ち悪くて、「コロナかかったんじゃね?」と思いながら、吐き気が出てきたので吐いたら治りました…。


コロナでも何でもなく、やはり精神的なダメージだったのかも知れません。まさか吐くとは…。(汚い話ですみません)


それで水曜から金曜まで、体調は徐々に回復していき、今はもう元気ですが、元気にニート状態ですよ…。


3月にはまだ辛うじて少し仕事がありますが、それもどうなるか…。


しかも、今までは本業が休みが多いなら、副業でアルバイトをやれば良かった訳ですが、コロナの影響でバイトの募集もほとんどないのです。これはやはりコロナやってくれましたわ。


非正規から完全に仕事を奪い、資産も減らすという、非正規投資家を抹殺するために作られたウイルスですよ(違うわ!)



思ったこと



リーマンショックを生き残るということは、やはり大変なことだったのだろう



言うてもコロナショックなんてのは、リーマンの下げに比べれば、期間も下落率もそんな大したことないわけです。


そう考えると、こんなんで吐いていたら、実際にリーマンのように一年以上かけて指数が半分になるような下げが来たら、「アンタ○ぬわよ」と細木数子にズバリ言われても仕方ないレベルです。


リーマンを生き抜いたすべての個人投資家の方々を改めてリスペクトしました。ただ気絶して投資家になっていた方もいらっしゃるとは思いますが。それはそれで、資金を引き上げて退場するより良かったということなので、ある意味実力だと思います。


コロナ相場も長期化するようだったら、下手に資金を引き上げないで、気絶しておこうと思います。もうすでに一部引き上げてしまいましたけど。



やはり万が一のことを考えたアセットアロケーションにすべきか



暴落が続く本日金曜日に考えていたのは、やはり万が一の事態に備えたアセットアロケーションを常に組むことが重要ではないかということです。


昨年夏の終わりから今年の初めまで続いた強気の上昇相場ですっかり調子に乗っていた私は、信用取引も使って、はっちゃけていました。


私はビビリなので、コロナによる下げが出始めた2月初め頃には信用は手仕舞いしてポートフォリオを変えていきましたので大きな影響は受けませんでしたが、非常に危なかったと思います。


とはいえ、今でも万が一の事態に備えた状態かといえばそうではなく、やはりボラティリティの高い株式の割合が多いです。


昨年の初めにレイ・ダリオ氏の全天候型戦略を取り入れて、長期債券ETFと金ETFを組み込んでいました。

最近は暴落度が強く、債券や金も売られ気味ですが、始めのうちはそれらが機能していました。

しかし、ここ数ヶ月の強気相場により、「債券や金を買うより、株式のほうがリターンが良いだろ!」と調子に乗り、株式しか買いましていなかったので、ヘッジし切れなくなっていました。



やはり強く相場でも万が一のことを考えたディフェンシブなアセットアロケーションを常に組んで置くことが重要です。

レイ・ダリオ氏は、「個人投資家は、自分が思っているほど暴落に耐性はない」と言いました。今回の暴落でそれが証明されました。確かに、長期的に見れば株式100%の方がリターンが良かったとしても、暴落時に精神的苦痛に苛まれたり、場合によっては投げ売りして退場してしまっては意味がないです。


また、今回はコロナウイルスですが、もともと日本でいつ起きてもおかしくないと言われている、大地震や富士山の噴火などが発生したとき、今と同じようなアセットアロケーションでは今回の比ではないほど資産が削られていくはずです。

そう思ったので、これからはなるべく全天候型を再現しようと反省しました。


全天候型は


  • 株式30%
  • 長期国債30%
  • 中期国債10%
  • 金7.5%
  • その他コモディティ7.5%

こんな感じの割合だったと思います。


忠実に再現するには、特に原油やとうもろこしなどの「その他コモディティ」を細かく買うのは大変だというのと、IPO投資用に現金も一定で必要です。また、株式30%は流石に寂しいかなということもあるので、



  • 株式40%
  • 長期債券メインの債券30%
  • 金10%
  • 現金20%


これだと完全に全天候型ではありませんが、まずはこのくらいの割合を目指して行こうと思います。


どうやら米国では全天候型のETFが発売されたようですが、まだ日本のメジャーな証券会社では取り扱っていないようです。SBI証券や楽天証券で出始めたら、本格的に検討したいと思います。



ピンチはチャンス!


現代のグローバルな世界になってからおそらく初めてのパンデミックとなり、世界が経験したことのない未曾有のショックから先の見えない暴落が始まりました。

目の前だけ見ると、希望は見えないかも知れませんが、長期的に見ると大チャンスが近くまで近づいてきていると思います。


なぜなら、100年一度と言われたリーマンショックのあとに、逆に史上初めての長期間に渡る上昇相場が来ました。

ですので、今回のケースが世界的に初めてであり、世界が混乱して暴落していくほど、後々の回復が強くなる可能性が高くなります。


例えば、もし次に新しい新型のウイルスが世界的に流行ったとしても、今回のコロナウイルスの例がもう出来ているわけで、ある程度対策なども世界的にされるはずですので、もう今回のコロナショックほどの暴落は起きない可能性があります。

それだけ、ある意味今回のコロナによるショックが大きくなるほど、チャンスが近づいているということを忘れないで起きたいと思います。


もっとも、リーマンショックの2,3年後に3.11が来て再び暴落したりしたように、コロナが収束しても次の材料が出てくることもあるので、そればかりは分かりませんが…。


そういうのも全部乗り越えていけば、溜まったエネルギーが放出されるように伸びていくはずです。




2020年2月28日金曜日

景気後退懸念の時こそ【金(ゴールド)】投資について考える

ためさん(@sstamezo)です。今回は、資産運用の一つの分野である、「金投資」について調べて考察行きます。

【金(ゴールド)】投資について考える

【金(ゴールド)】投資について考える


ここ最近、投資の情報を調べていると、「金」への投資の注目度が高まっていることが伺えます。「ゴールド」の事です。
株式、為替、債権、不動産でもない、コモディティ商品と言われる金への投資は、検討する価値があるのでしょうか?

一年くらい前まで、金投資はあまり考慮していませんでした。「インベスターZ」という投資の漫画を読み、「ゴールドバーを持っていると自信がつく」という話がありました。

私は自分自身に自信はありませんので、「何それ、いいじゃん」と思いましたが、ゴールドバーは1キロで500万円くらいします。100グラムで数十万円です。5グラム単位から買うこともできますが、あまり少量で持っていても自信は付かなさそうです。しかも現物だと、盗難される心配があります。


しかし、最近は世界的な景気後退懸念も高まっているので、資産の5%くらいを上限として金に連動する投資信託などを積み立てるのもアリかと考えています。


「金」への投資のメリット


ドルや株式市場とは相関性がない

なぜ景気後退懸念が高まると金投資への魅力が増すのかというと、金は株式市場や為替相場とは相関性がないためです。

つまり、これから不景気に突入し、株式市場が暴落したりドルの価値が下がったりしようと、金の価値は影響を受けないということです。

むしろ、完全な逆相関とは行かないまでも、「有事の金」言われるように、世界的な事件などが起こるときほど金の価値が上昇します。

金45年の相場

戦争やリーマンショックの際にも、金の価値は変わらなかったり、むしろ上昇していることがわかります。

リスクヘッジとして債券を保有する手段もあります。しかし、債権もリーマンショックの際には株式市場ほどではないものの下落しました。一方で、金はむしろ上昇しています。

資産の一部を金に変える事により、リスクヘッジになります。


金投資の種類


金へ投資するいくつかの方法を紹介します。

現物

一番シンプルに、実際に「金」を購入する方法です。金のネックレスや指輪も資産になりますが、購入するとしたらインゴットや延べ棒にすると思います。(売却しやすそうなため)

純金積立と言って、現物を積み立てる事もできます。
現物投資は実際に金を保有することができますので、資産を持っているという実感が湧きやすいです。しかも、前述したように、持っていると「金」の力で自信も付くそうです。自分に自信がない方には特にとオススメかも知れません(笑)

デメリット

だいたい平均で2%程の買付手数料が購入時に発生することと、やはり盗難のリスクなどもあります。


ETF・投信


現物投資のデメリットである、約2%の買い付け手数料や盗難リスクなどをなくしたものが、ETFや投資信託への投資となります。

ETFは、NISA口座での売買無料キャンペーンを行っているSBI証券などの証券会社で購入すれば手数料が発生せずに保有することができます。

投資信託も「ノーロード」という売買手数料のかからない商品があります。

デメリット

ETFや投信なら購入手数料をゼロにすることも可能ですし、盗難の心配もありません。

しかし、現物にはない「信託費用」などと言われる、ファンドに支払う年間手数料が発生します。

この手数料は商品によって異なるので、なるべく安い商品に投資する事が望ましいです。

また、ETFや投資信託への投資は、「出来高(ETFのみ)」「純資産量」のなるべく多いものを選ぶの事が重要です。


特に純資産量が減少している商品を選んでしまうと、途中でファンドがその商品の運用を止めてしまうことがあります。(お金は戻ってきます)


代表的な「金」の金融商品 


「金」のETFや投資信託で代表的なものや良さそうなものを紹介します。


ETF

SPDR ゴールド シェア(GLD)

SPDR ゴールド シェア(GLD)
金ETFの代表格であり、世界一の取引量と純資産量を誇ります。ただ米国ETFですので、ドルに両替しないといけません。

信託費用(年間手数料)は0.40%となっています。

SPDRゴールド・シェア (1326)

上記の「SPDR ゴールド シェア(GLD)」が日本市場に上場しているものです。日本円で投資できることがメリットです。

日本の商品はどれも同じですが、良くも悪くも為替の影響を受けます。

信託費用(年間手数料)は同じく0.40%となっています。


投資信託

三井住友TAM-SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)

個人的にイチオシの商品です。投資信託なので100円単位で投資できます。また、信託報酬が0.27%と、上記の代表商品である「GLD」よりも安く設定されています。

2017年の後半から設定されたばかりのため、純資産はまだ少ないものの、順調に資産額を増やしています。

同じ商品で(為替ヘッジなし)のバージョンもありますが、こちらの(為替ヘッジあり)の方が純資産額が多く人気があります。


三菱UFJ国際-三菱UFJ純金ファンド(愛称:ファインゴールド)


基本的に、金の投資信託は上記の「三井住友TAM-SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)」一択で問題ないですが、せっかくなのでもう一つ紹介します。

こちらは、現在もっとも純資産額の多い投資信託です。しかし、信託報酬は0.97%と、上記の投信の3倍となります。

なぜ信託報酬が高いのに純資産額が多いのかというと、単純にこちらの方が2011年から設定されていて期間が長いということと、新しいものほど安い商品が増えていくので、当時としてはこれでも十分安かったということだと思います。

ただし、信託報酬が全てではありません。実際に両者のトータルリターンを比較すると、一概に優劣はついていません。

その理由は、指標の違いです。三井住友TAMは「LBMA金価格」という国際的な金価格の連動を目指しています。そのため、為替の影響も受けます。

一方、後者の三菱UFJ国際の投信は、「国内の金価格の連動を目指す」とあります。そのため、同じ「金」でも指標の違うので、今後のリターンはどちらのほうが上回るのかは誰にも分かりません。

そのため、無難に歴史が長く純資産量の多い「三菱UFJ-三菱UFJ純金ファンド(愛称:ファインゴールド)」を選択するという考え方もあります。

個人的には、今後のリターンはわからないので、純資産量がまだ少なくても、とりあえず信託報酬の低い三井住友TAMを選ぶと思います。

商品の考察


分かりやすく、紹介した4つの商品を一覧にしました。

 種類信託報酬
(手数料)
設立年純資産
SPDR ゴールド シェア
(GLD)
ETF米国0.40%2004年$32,160,266,320
SPDRゴールド・シェア
(1326)
ETF日本0.40%2008年    $32,160,266,320
三井住友TAM-SMT 
ゴールドインデックス・オープン
(為替ヘッジあり)
投資信託日本0.27%2017年¥102,000,000
三菱UFJ国際-
三菱UFJ純金ファンド
(愛称:ファインゴールド)
投資信託日本0.97%2011年¥19,069,000,000

やはり個人的には、「三井住友TAM-SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)」が信託報酬の差で頭一つ抜きん出ているように思います。

しかしまだ設定されてから日が浅いので、心配症な方は無難にETFの(GLD)か日本の(1326)、あるいは三菱UFJ純金ファンド(愛称:ファインゴールド)を選ぶという手段もあります。(金に連動する投資信託は他にもいくつかあります)

金にインカムゲインはない


ETFといえば分配金を出すものが多いですが、金のETFはその性質上当然ながら分配金は出ません。

しかし、分配金は課税対象になるので、場合によっては分配金を出さないほうがいいケースもあるので、あまり気にしないです。

というより、「金」へ投資する目的は、あくまでも有事の際のリスクヘッジです。
例えば、万が一リーマンショック級の暴落が起こったとき、資産全体の5%程度の「金」を保有していたら、一度換金して暴落した株式を購入するといった手段が取れます。

とはいえ、基本的に売却はしない予定ですが、場合によってはそういうこともできると想定できます。ウェイトを占める株式が暴落しても、精神安定剤のような役割を果たしてくれるはずです。それが一番の目的となります。


低資金でも金への投資はありか


とはいうものの、現在の私の総資産は300万円弱です。このくらいの資産額で、5%の投資というと約15万円です。

有事の際に現金に変えて株式を保有するとしても、15万円程度ではそこまで買うことができません。

それでも「金」を保有する価値はあるのでしょうか?

結論から言うと、本人の好みだと思います。絶対にいいわけでもないし、駄目なわけでもありません。

ついつい株式のポジションを取りすぎてしまう方は、買いすぎないように金や債券を一定の割合で買っておくのも手です。

また、心配症な方にとっても、株式だけではなく金や債券も分散して持っていたほうが心が落ち着くでしょう。

逆に、保有株が下落しても全く動揺しないタフな投資家なら、少ない資金のうちにあえて「金」に分散する必要はないかと思います。

資産額が大きくなるほど「金」への分散投資はメリットが出てきますが、資金が少ないうちは、本人のリスク許容度次第だと思います。

初めのうちにいろいろなタイプの商品に投資するのも、今後資産が増えたときの選択肢の一つとして、無駄な経験にはならないと思います。

最後に

「世界中にある金の量は、プール一杯分くらいしかない」そうです。世界中にあるように見える金ですが、集めるとそのくらいしかないのか、と驚いたのを覚えています。

原油からトウモロコシなどの農産物まで、コモディティ商品もいろいろな種類がありますが、投資するなら「金」にしたいです。

投資するなら信託報酬の低い投信に積立てるつもりです。実際に投資したら記事にします。