2019年5月10日金曜日

ついにS&P500 急落!債券や金ETFでヘッジできたのか?

ついにS&P500 急落!債券や金ETFでヘッジできたのか?


ためさん(@sstamezo)です。

ついにS&P500 急落!債券や金ETFでヘッジできたのか?

今年の3月に、米国や世界経済の景気後退懸念が増しているので、債券や金のETFを保有しました。

米国ETFのポートフォリオ


3月のことですが、それから全然下げずに最近まで来ていました。しかし、今週に入り、米中の貿易戦争懸念などもあって、とうとう株価が急落しました。


果たして、シナリオ通りにVOO(S&P500 )の急落を債券や金でヘッジできたのでしょうか。

実際に調べてみました。


ついにS&P500 急落!債券や金ETFでヘッジできたのか?


VOOの急落は主に今週から始まったので、5日間チャートで比較します。

米国ETF VOO 債券 金の比較

  • VOO(S&P500)     マイナス1.4%
  • BLV(米国長期債)     プラス0.4%
  • BND(米国トータル債券) プラス0.4%
  • GLD(金)         プラス0.9%

トータル プラス0.3% 


 ということで、VOO(S&P500)は下落しましたが、金や債券が逆相関の働きをしていたので見事にヘッジされていました。

私の現在のポジションでは、VOO約20万、GLD約16万、BND約10万、BLV約12万です。
VOOの2倍くらい金と債券を保有しているので、S&P500が急落した今週もプラス推移となっています。


オールシーズンズ戦略


このように金と債券を多く保有して、株式のリセッション時でも影響を受けず、常にプラス推移を狙っていくのが、レイ・ダリオ氏の提唱する「オールシーズンズ戦略」です。

債券や金を多く保有するので、株式100%のポートフォリオより長期的なリターンが少ないのではないかと思いますが、過去のリターン比較では意外にもそんなに変わらないところが魅力です。


暴落耐性に自信が無い方や、少しでもマイナス推移を嫌うような方は、調べてみる価値があると思います。


債券でS&P500との逆相関を狙うならVGLTがオススメ


バンガードの米国長期債権ETFで「VGLT(米国長期国債)」があります。S&P500との逆相関を目指して債券ETFを保有するならこのETFがもっともオススメです。

債券でS&P500との逆相関を狙うならVGLTがオススメ

上のグラフで分かるように、BNDやBLVより、VGLTの方がVOOと逆相関で動いているのが分かります。

ではなぜ私はVGLTではなく、BNDやBLVを保有したのかというと、単純にVGLTの存在を知らなかっただけです…。

次にもし債券を買い増すときは、ポートフォリオが煩雑になってしまいますが、VGLTを保有する予定です。

個人投資家のポートフォリオは、その人の個性が出ますよね。めちゃくちゃぐちゃぐちゃな人もいれば、シンプルな人もいます。

私の場合は、どんどん付け足していって少しずつぐちゃぐちゃになるタイプかもしれません…。

もっとも、几帳面そうな方でも、売買手数料を嫌って複雑なポートフォリオになっている方もいらっしゃいますが。


TLTも人気ですが…


また、米国長期債権ETFでオールシーズンズ戦略に組み込むのに、iシェアーズの「TLT(米国国債 20年超 ETF)」も人気のようです。
iシェアーズのTLT(米国国債 20年超 ETF)
実際、TLTもVGLTとほとんど同じ動きをしています。しかし、VGLTの経費率が0.05%であるのに対し、TLTは0.15%です。値動きが同じなので、コスト面を重視すると、VGLTの方に軍配があがります。

追記 2020年3月8日

BLVの一部とBNDを売却し、その資金でVGLTを保有しました。また、TLTは経費率が高いですが分配利回りは良いので、今は悪くないと思っています。