私はブログタイトルの通り低収入者でして、そのような所得の低い者が節約をしようと思ったら最も効果的なのは、大型の固定費である家賃を減らす事です。(実家、寮暮らしではない場合)
つまり、安い物件を探すということが1つの効果的な節約方法です。
しかし実際は、賃貸は安ければ安いほど良いなどという簡単な物ではありません。安い物件には当然リスク(デメリット)もあります。
古いとか小さいとか駅から遠いとか、そういう当たり前のことではありません。
今回は、安いアパートを乗り継ぎながら計6年以上住んできた私が、安い賃貸に住むことによって現在生じている、あるいは生じたリスクを紹介します。
これから安い賃貸を探す方、あるいは身近な人(子ども、兄弟など)が安い賃貸に住む時のアドバイスとして参考になれば幸いです。
結論から言うと、安い賃貸に住むリスクは、大きく分けて2つあります。
1、防犯上のリスク
2、隣人とのトラブルのリスク
この2点です。1つずつ紹介します。
防犯上のリスク
玄関のドア
当たり前ながら安い賃貸ほどセキュリティが甘いです。まず玄関のドアの鍵はピッキングされづらい鍵なのかを調べた方が良いです。
現在ではピッキングされづらいタイプの形状の鍵が主流となっていますが、古い賃貸はもしかしたら昔のタイプの鍵かも知れません。
また、ドア周りで意外と要らない機能はインターフォンのモニターです。わざわざデジタルモニター化されていなくても、慣れれば十分に対応できます。
ちなみに、モニターが設置されておらず訪問者の顔が見えなくても、ドア越しの声だけで怪しいセールス等を簡単に見分けられる方法があるので紹介します。
番外編 ドアの前に来た怪しい訪問者を声だけで見抜く方法
経験上、ドアの前で自ら会社名(所属名)を名乗らない訪問者は怪しいと思ったほうが良いです。
当たり前の話に聴こえても注意していないと意外と騙されてしまいます。例えばNHKの集金業者も最初から自ら名乗ることはしないです。
NHKの集金業者が最初に「NHKの集金業者です」と名乗ってしまったら、住民はドアをなかなか開けてくれませんよね?
なので怪しい業者は決して自らの所属先を名乗りません。悪質な業者は、宅配などを荷物を届けに来たようなふりをしてドアを開けさせようとしてくる場合もあります。
ドアを開けてしまっても強く断る事ができれば問題ありませんが、初めのうちは中々断りづらい人もいるかと思います。
ドアを開けなくても怪しい業者を見抜く方法として、相手が何者なのか名乗ったかどうかを重視すると良いです。
クロネコヤマトなら「ヤマトでーす」、佐川なら「佐川急便でーす」、郵便局なら「郵便局です」と、本物の宅配業者なら必ず名乗ってくれます。
相手が何者かどうか名乗らなければ、もはや無視していいと思います。この物騒な時代に、訪問に来て自分が何者なのか名乗らない様な人物の相手をする必要はありません。
ちなみに私はテレビもワンセグ機器も持っていないのでNHKの受信料を払う義務はありません。何度も伝えているのに定期的に業者が来るので面倒です。
安い賃貸は訪問セールスが少ない
ちなみに安い賃貸に住む数少ないメリットの1つは、訪問セールスが少ないことです。もし一軒家などに住んでいたら訪問セールスが来ることは日常茶飯事ではないかと思います。
しかし安アパートの場合は、訪問セールスしても無駄のような貧乏人しかどうせ住んでいないと思われている(というか実際その通り)ので、訪問セールスが来ることは少ないです。
今まで来たことがあるのはNHK、ネット回線事業者くらいでしょうか。
郵便ポストは大事
賃貸アパート等では、玄関のドアに郵便受けがついているタイプと、付いていないタイプの物件があります。
こういうやつです。
建物全体がオートロックで守られていない物件は、この手の玄関のドアに郵便受けが付いているタイプの物件の方が絶対に良いです。
何故なら、ドアに郵便受けが付いていないと、宅配業者の方は郵便物を届ける際に外付けのポストに入れるしか選択肢がありません。
こういうタイプのポストです。このタイプのポストは、正直盗まれ放題です。
ドアに付いた郵便受けから郵便物を盗むのは難しい反面、外付けのポストは設置された位置にもよりますが、基本的に誰かが物を盗むことは容易です。
私は過去にAmazonで購入した『ボーン・アイデンティティ』という映画のDVDがポストに投函されたまま盗まれてしまったことがあります。
ボーン・アイデンティティはマッド・デイモン主演の人気スパイ映画シリーズで、マッド・デイモンが劇中で華麗に任務を遂行する前に泥棒に任務を遂行されてしまったわけです。
基本的に貴重な郵便物は直接本人に渡すようなシステムになっているものの、通販で買った本やDVDくらいの物はそのままポストに入れられてしまうので、注意が必要です。
今懸念しているのは、株主へのお手紙など投資系の郵便物がポストに投函されるのを誰かに見られる事です。
安アパートに住んでいるので、周りの人は住人は貧乏だと思っていると思います。しかし、ポストに株主優待などの投資系の手紙が入っていたらどう思うでしょうか。
まだまだお金持ちでも何でもないのに、それを見た人はもしかしたらその部屋の住民がお金持ちかもしれないと思うはずです。
そうしたら泥棒に入られるリスクが高まってしまいます。
もちろんオートロックの物件の場合は、外付けのポストでもオートロックの内側からでないとポストの中身を取り出せないようになっているので、外付けポストでも問題ありません。
いつか資産運用で資金を増やしたら、せめてオートロックのある物件に引っ越さないといけません。
安アパートのセキュリティを上げる奥義
しかし、私は安アパートでお金をかけずにセキュリティをSECOM並に上げる奥義を知っています。
それは、換気扇を留守中も常に回しっぱなしにする事です。
換気扇を留守中も回し続ける事により、玄関の上にある通気口からは常に風が出てくるため、外からは誰かがいるような感じを演出できます。
おそらく泥棒にとっては何も音がしない部屋と比べ、換気扇が回っているだけでかなり入りづらくなると思います。
しかも当然ながら、家の中の空気も常に入れ替えることができます。
しかし、そんな事をしたら電機代が跳ね上がってしまうのではないかと疑問に思う方もいると思います。
意外と知られていないのは、換気扇の電気代は実は安いという事です。検索していただければわかります。換気扇を24時間一年中回しっぱなしにしても月にかかる電気代は数十円だそうです。
換気扇が回っていたら、「この安アパートに住む貧乏住民が、留守中に換気扇を回しっぱなしにして出かけるはずがない」と思われるはずです。
数十円だけで家のセキュリティを簡単に上げ、空気も循環させることができるのであれば、やらない手はないと思います。
換気扇回しっぱなし作戦はとてもオススメの方法です。
その他の対策
あとは安い賃貸を選ぶ際、立地次第でセキュリティの高い物件は存在します。
その賃貸の周りに建物がなく見通しが良い物件です。こうした物件は誰が出入りしているか遠くからでも見通すことができ、泥棒にとっては目撃される可能性が高くなるので入りづらいと思います。
要するに、自分が泥棒だったら入りづらそうな立地やロケーションの物件を探すのも一つの手です。
そもそも泥棒は安い賃貸を狙うのか
そもそも泥棒はセキュリティが甘いとは言え、安い賃貸を狙うのか個人的には疑問符です。
なぜなら、セキュリティが甘かろうがきつかろうが空き巣に入る以上は一定のリスクを追います。
しかし、高級マンションや一軒家などはハイリターンを得れる可能性が高いものの、安いは賃貸は金目のものがない可能性も普通にあります。
そうすると、お金持ちの家はハイリスクハイリターンで、安い賃貸はミドルリスクローリターンみたいな感じで、あんまり旨味はありません。
なので、安い賃貸に住む本当のリスクとは防犯上のリスクよりも、次に記載する住民間などのトラブルの方が高いかも知れません。
隣人とのトラブルのリスク
前章では防犯上のリスクとその対策を記載しました。本章では、隣人とのトラブルに対するリスクです。
かれこれもう6年以上安アパートに住んできました。どこも決して治安のいい場所ではありませんが防犯上の問題というのは、さきほど書いたDVDが盗まれたことくらいしかありませんでした。
しかし、隣人や他の住民とのトラブルというのは多かれ少なかれございました。安い賃貸に住む本当のデメリットとは、住民とのリスクなのかも知れません。
安い賃貸にクセのある人が集まってくる理由
簡単に言ってしまうと、安い賃貸には変な人が集まってきます。私も含め。
理由はだいたい想像がつくと思います。
一般的に、安いところにしか住めない人はお金を持っていない人、お金を持っていない人というのはちゃんとした収入を得られない人、そういう人は変な人が多いといういうことです。もちろん私も含め。
なるべく連帯保証人必要の物件を選ぶべき
あとは連帯保証人不要の物件も危ないです。連帯保証人とは、万が一住居者が家賃を未納したりしたまま夜逃げしていなくなった場合、不動産屋さんが住居者の代わりにお金をもらいに行く人の事です。
だいたい引っ越すとき連帯保証人のサインが必要になります。しかし、安い賃貸によっては、空室を増やしたくないのでその連帯保証人すら不要でいいですよという物件もあります。
連帯保証人のサインをもらったりす手間が省けてラッキーだなんて思ってはいけません。過去の私のように。
そこに住む人は、夜逃げを考えているようなヤバい人かもしれませんし、そもそも連帯保証人になってくれる人がいないという人は、ヤバい人である可能性も高まります。
(具体的に書くとどんどん重い内容になってくるので、ソッチ系の表現は全て「ヤバい」と統一させていただきます)
もちろん、まともな人でもいろいろな過去によって連帯保証人がいなくなってしまった場合もあるので、一概にヤバい人だとはいえません。
しかしヤバいパターンだと、例えば前科者や家庭で何か問題を起こして絶縁状態で連帯保証人がいないとか、そういう人物が越してくる、あるいはすでに住んでいる場合もあるわけです。
実際に今現在私が住んでいる物件は連帯保証人不要の物件ですが、まあ住民度はヤバいです(笑)夜も騒がしく、ここは動物園じゃねえんだぞというレベルです。
最初に住んでいた物件は普通に連帯保証人が必要で、同じ安アパートでも今よりは住民度は悪くありませんでした。たまたまかも知れません。
とはいえやはり、安くてもなるべく連帯保証人必要の物件の方が良いかと思います。安いのでそのまま住んでおりますが、そこは現在の私の反省点でもあります。
今までで一番ヤバかった隣人の話
今でも同じアパートに、夜中もうるさいパリピが住んでいたり、東南アジア系の出稼ぎ労働者が、一人一部屋しか借りれないはずのに何人も部屋を出入りして、やはり騒がしかったりしております。
しかし、今までで一番ヤバかったのは一年前くらいまでいた隣人でした。
その隣人は建築土木の作業員のようで、腕や首からは入れ墨が見えていました。かなり酒癖が悪く、酔うと隣の部屋から怒鳴り声、壁や床をドンドン叩く音が聞こえてきました。
(私の安アパートは例によって卵の殻の並の壁の薄さなので、隣の隣人の様子は手に取るように分かります。)
出かけるときにその隣人のドアの前を通ると、たまにドアに「○○さん、来週まで払います」と紙が貼ってあることがありました。どうやらヤバいところからお金を借りているようでした。
隣人のどんちゃん騒ぎは日に日にエスカレートしていき、ある日爆音の矢沢永吉とともに昼間から怒鳴り声とドンドンする音が聞こえ、それは夕方になるに連れて次第に強まっていきました。
遂に隣の部屋の家具が散乱する音やガラスが割れる音もしてきたので流石にヤバいと思い、賃貸の不動産屋さんに電話しました。そして、不動産の従業員がその暴れている隣人に電話してくれました。
そのとき不動産の人は、「同じ住民の人がうるさいと言っています」と伝えたようで、怒った隣人はベランダに出て、
「文句があるやつは直接言ってこんかい!電話なんかさせやがってふざんけんな!出てこいや!」
と怒鳴りだしました。
そのときが、一人暮らしを初めて最も危機を感じた瞬間でした。もちろん呼ばれても出ていく予定はなく、私は部屋で息を殺していました。
幸いにもその直後、警察数人が隣人の部屋へ入っていき暴れている隣人を取り押さえてくれました。壁が薄いのでやり取りが全部聞こえてくるのです。
どうやら心配した他の住民が、私が不動産に電話するよりも少し前に警察を呼んでいて、警察が隣人の部屋の前で様子を見ていたようです。
警察が入ったとき、隣人は自分で割ったガラスで血まみれになっていたようで、救急車で運ばれていきました。
それ以来、その隣人は引っ越した、と言うか追い出されたようで一度も見ていません。
一年くらいたった今もその隣の部屋は空部屋です。
これは極端な例かもしれません。安い賃貸に住んでいるとこういう経験をする可能性もあります(笑)
変なトラブルに巻き込まれたくなければ、それなりの値段の物件に住むべきです。
家賃が高さは、一定のヤバめの人を避けるフィルターにもなるわけです。
ヤバい人たちはそのエリア全体で相場の安い地域に集まる
もちろん家賃というのは地域によって違いますので、一概に何円未満の物件の場合リスクが高いとは言えません。
そのエリア全体と比較して安い地域の、更にその安い地域の中でも更に安い物件、そういう物件が一番危ないと思います。
もっとも、最近は高級住宅街や地方の閑散とした集落の様な所でも、物騒な事件は起きていますので、あまり気にし過ぎても良くないのかも知れません。
最後に
とりあえず、家賃の安い物件というのはお得である反面、そういった様々なリスクもあることを覚えておいても損はないかと思います。
最後に一応断っておきます。私は高い賃貸に住ませようとする不動業者ではありませんし、この記事はステマでもありません。
今回の記事は、非正規派遣社員が安い賃貸のリスクについて書いたただのおせっかい記事です。
特に後半はダークな内容となってしまいました。というかヤバいという言葉が多くなってしまい恐縮です。
この記事を通して一人暮らしをする予定の方や始めたばかりの方が変な被害やトラブルに合わないように参考になれば幸いです。
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