今回は少し記事の趣向を変えて、私が投資を始めるきっかけとなったいくつかあるきっかけの一つの話をしたいと思います。
今となれば遠い日の夢うつつの様な出来事でして、仕事で上海に行ったことがあります。
行くときまで上海のイメージは、上海ガニと「上海ハニー」というオレンジレンジの曲と、なんとなく中国の大きい都市、というイメージしかありませんでした。
そして、いざ訪れてみると度肝を抜かれました。
一言で言えば、「日本のこんなに近くに、東京より巨大で新しい大都市があったんだな」という感想でした。
上海滞在は長い期間ではありませんでした。
現地の通訳的な感じで、上海の人と一緒にいたのですが、その方が今回の小金持ちです。
シンさんという方で、元プロ野球選手の新井貴浩選手に激似でした。
シンさん...ではなく新井選手 |
このシンさんという新井選手に激似の方は、無口そうに見えてボソッと面白いことをカタコトでいういいキャラで、東京以上の大都会上海で面を食らっていた私の緊張も幾分和らげてくれました。
シンさんにどこに住んでいるのか尋ねると、なんと上海タワーの近くに住んでいるということでした。日本でいうと「お台場に住んでます」と言っているのと同じ様な感じのエリアです。
「え?そんなとこ住めんの?」という感じでしたけど、少し離れたところに集合住宅があるとのことでした。(行ったわけではないので本当かは知らない)
上海は東京よりも平均収入が遥かに高く、上海人の前では日本人でもガチで貧乏扱いされるレベルです。(滞在中にスーパーで本当にそういう経験をしました。ま、それは本当に私が低収入であることが身から溢れ出す貧乏オーラでバレた可能性もありますが)
その中でも中心地の近くに住んでいるというシンさんは、間違いなくお金持ちか、住む場所でとんでもなく見栄を張っているヤツのどちらかだったと思います。
シンさんには仕事が終わったあとに穴場の屋台で食事を奢ってもらったり(旨かったがそのあとめちゃくちゃ腹を壊した)、色々お世話になりました。
話はいきなりだった....
日本に帰る少し前の日でした。ちょうど、黄浦江(上海タワーの近くの川)の遊歩道で、上海タワーを見ながら小休憩しているときでした。
シンさんに、「ためさん、お金は貯めてますか?」みたいなことをいきなり聞かれました。
慣れないと、「え、いきなりそんな事聞きます?」と一瞬思ってしまうでしょう。
日本だとよほど親しくないとそういう質問はあまりありませんが、そこは日本ではないのです。
どうやってお金を儲けようと考えているとか、普通に話してくれる人もいます。日本人よりも、基本的にハングリーで、お金の話をするのは卑しいこと、みたいな概念はないのです。
日本に帰れば基本的にお互いに会わないので、そういう意味でも聞きやすいでしょうし、日本の事情も気になるのだと思います。
私はこのときはまだ投資をしていなく、先輩に勧められて貯金をし始めたばかりの頃だったと思います。
私:「ちょうどはじめたばかりで、給料が少ないから全然貯まらないんです」
「仕事を変えないのなら、貯めて増やせばいい」
とシンさんは言いました。
私:「?」
シンさん:「日本の銀行に貯金していてもほとんど増えないみたいですが、上海の銀行に貯金しているだけで2%(確か)年に増えるヨ。」
「100万円預けていれば1年間で2万円増える。2年で4万円、10年で20万円。しかも少し前まではもっと利回りが高かった。だから上海人みんなお金持ってるネ。」
みたいなことを言われました。
そのときは正直、よくわかんねえな、という感想でした。
シンさん:「だから、ためさんもお金を貯めて運用して増やしたら良いヨ」
私:「...... ワカリマシタ。(よくわからねえけど)」
そんなこんなで日本に帰り、その後シンさんの事もその話もすっかり忘れました(忘れたのかよ)。
そして時は経ち、数カ月後に暇つぶしに本屋で立ち読みした「金持ち父さん貧乏父さん」を読んで資産運用に興味を持ったのです。
シンさん関係ないじゃん。なんだったんだよ...。(読者の心境)
最後に
この話、ずっとブログに書こうかどうか迷っていまして、一応業務上で得たエピソードなので、書くのをやめていました。
なんか、微妙な話ですし(笑)
しかし、もう退職しましたし、もう4年くらい前の話だし、オブラートに包んで書いてもいい時期かなということで今回書きました。
私の数少ない友人の一人に高収入の友人がいて、同じ職場の同僚が利息の高い香港の銀行に、現地の人を仲介して預けているという話を聞いたことがあります。
それを聞いたとき、上海のシンさんを思い出し、「あ、もしかして自分に上海の銀行の口座を開設させて、手数料をもらおうとしていたのかな」と思いました。
それだと、そのときの話の流れに納得が行きます。
それとも、本当にただのアドバイスだったのかも知れませんが。私と同じ様な立場の日本人もよくシンさんのお世話になっていたようなので。
今となれば答えは上海の黄浦江の風の中です...。
シンさんの話は忘れていても、潜在意識で私を突き動かし、本屋で「金持ち父さん」を手に取らせたのでしょうか。
そうであれば、今こうしてお金を増やし、コロナで無職になっても露頭に迷わないで済んでいるのは、ある意味シンさんのおかげなのかも知れません。
今保有している資産は全部給料からの入金で、運用利回りはむしろマイナスですが。
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