2020年7月22日水曜日

今株主優待イベント投資を基本的にやらない理由

ためさん(@sstamezo)です。

私はちょうど一年前くらいから今年のはじめにコロナショックで株価が急落するまで、株主優待のイベント投資(イベントドリブン)を半年ほどメインで行なっていました。

しかし、コロナショック後からは株主優待イベント投資を基本的に行なっておりません。

株主優待イベント投資は、短期〜中期のトレードとしては勝率の比較的高いトレードだと思います。調べやすいですし投資する期間が定まっているのでやりやすく楽しい投資法でもあります。

ではなぜ今株主優待イベント投資をしていないのか、ちゃんと説明していなかったので、今回の記事で説明したいと思います。


今株主優待イベント投資をやらない理由

今株主優待イベント投資を基本的にやらない理由


先に結論として、その理由をいくつか挙げます。


  • 優待による動きよりもコロナの動向に左右されてしまう相場だから
  • 業績悪化による優待廃止リスクが上がっている
  • 優待による動きよりもコロナ時代に成長する企業に投資した方が大きく利益を得られそう

もう上記を見ればだいたい分かると思います。一応簡単に説明します。


優待による動きよりもコロナの動向に左右されてしまう相場だから


株主優待のイベント投資とは、優待の権利獲得日に向けて株価が上昇する傾向を利用して先回り投資することで利益を狙います。

しかし、今はコロナの新規感染者人数で地合いが動いたり、業績の急激な悪化により株価下落リスクの高い銘柄が割とあると思います。

特に、人気優待銘柄は飲食店や小売店系の銘柄も多く、そういった銘柄は今回のコロナの影響を比較的大きく受けています。


このような状況の中で、優待目的の買いを待って投資するのはリスクが高いと思います。



業績悪化による優待廃止リスクが上がっている



株主優待イベント投資でもっとも恐れることの一つが、投資した銘柄の優待廃止、あるいは改悪を発表することです。

人気優待ほどその発表のインパクトは高く、ストップ安になることも多いです。

そして、今年に入ってからコロナの影響で、優待の廃止や改悪をする企業が増えています。

このような状況の中で、株主優待銘柄にメインで投資をしていくのは、やはりリスクが高いと考えています。



優待による動きよりもコロナ時代に成長する企業に投資した方が大きく利益を得られそう


最後の理由です。

株主優待イベント投資で狙う利益の幅は、そんなに大きくありません。

個人的には、値幅5〜15%くらいを狙っていたと思います。質より量の世界で、毎月何かしらの優待権利獲得銘柄があるので、マシンガンのようにこまめに投資して利確を狙っていました。


しかし、現在はコロナウイルスにより大きく社会が変わりだしました。今まで大きな利益を上げていた企業の業績が悪化し、今まで赤字だった企業が逆に恩恵を受けていたりします。

投資家としては、このチャンスは逃したくないところです。

なぜなら、優待イベント投資では優待権利獲得日までの短期的な投資ですが、今これからコロナ時代の恩恵を受ける銘柄に投資できれば、今後半永久的な感じで株価上昇や増配といった恩恵を受けることができる可能性があるからです。

今は株主優待イベント投資よりも、これからコロナの恩恵を受ける銘柄に投資したほうが利益が大きいだろう、という考えです。

かといって、今保有している銘柄が確実にそういう銘柄なのかは分かりませんが、なるべくそういうことも考えて投資しています。

そういうこともあり、今キャピタルゲイン目的で投資している銘柄はテクニカルでは売らずにIRで悪い内容が出ない限り売らないようにと心に決めています。




最後に 勝率の高い優待イベント投資法紹介


株主優待イベント投資は半年ほど色々な銘柄を調べてデータを残していますし、なんとなく雰囲気を掴んでいたような気もするので、相場が落ち着いたらまた始めるかも知れません。


また、株主優待イベント投資は基本的に今は行ないませんが、優待新設銘柄や拡充銘柄に投資する手法は勝率が高めなので、それだけは情報をなるべく追うようにしています。


優待新設銘柄と拡充銘柄に投資するイベント投資は経験上勝率が高く、シンプルな手法なので、たまにはためになる内容も書きたいということで、簡単に紹介させていただきます。

ここまで読んで頂いた方限定のサプライズ情報です!!



まず、「株主優待速報一覧」というページです。


こちらには上場企業の株主優待に関するあらゆるIR情報がまとめて更新されています。

このサイトをパソコンにブックマークしたり、スマホのホーム画面に登録したりして、なるべくコマメにチェックしておきます。



こちらのスクショはサイトのページです。

企業名と発表日、優待IRのタイトルが一覧になっており、見やすいです。脱線しますがやはり廃止も多いです。


この中で赤線を引いた「拡充」、あるいはここにはありませんが、特に「新設」のタイトルに注目します。


ここをチェックし、優待目的の買いが入りそうなIRを出した銘柄に投資するだけ、というシンプルな投資法です。



こんなんで儲かるの?と疑問の方もいると思います。

ですので、直近で優待を新設、拡充した銘柄を2つ紹介します。


7674 NATTY SWANKY


居酒屋のチェーン店を運営する企業です。5月15日に、従来の3,000円分の引換券から、10,000円分のお食事券に優待内容を拡充するというIRを出しました。

優待内容が約3倍になるという、非常にレアなケースです。


私はこのIRにすぐ気づくことができましたが、コロナショック後の油断できない相場の中で影響を受けている飲食店の銘柄に素直に優待目的の買いが入るのか不安もあり入ることができませんでした。


結果的には発表のあった5月15日の翌営業日に株価はストップ高となり、張り付いたあとからも500円程上昇しましたので、ストップ高で成行買いしても十分利益を取ることができる結果でした。

その後はやはり飲食店ということで、決算発表で業績の悪化が露呈したからだと思いますが株価を戻していきています。


7682 浜木綿


東海地方をメインに中華料理店を展開している企業です。6月10日に優待を新設するIRを発表しました。保有株数により内容は変わり、100株でも4000円分の優待券という、比較的お得感のある内容でした。

全国に展開しているわけではないのでどのくらいの買いが入るのか若干不安もありましたが、コロナショック間もないNATTY SWANKYでも急騰した記憶も新しかったので、今回はIRを見てすぐ成買いで注文を出しました。

NATTY SWANKYと同じく、発表後翌日はストップ高で買いが刺さりませんでした。ここで私は痛恨のミスをしまして、日を跨ぐと買い注文が自動キャンセルされる設定で注文をしていたのに再設定するのを忘れてしまいました。



こちらが浜木綿のチャートです。ストップ高翌日にも長い陽線を形成して上がりました。しかし、私の注文は前日引け後に自動でキャンセルされていたので恩恵を受けることができませんでした。

未練たらたらの私はその後デイトレで入り、592円の利益だけ得る、という非常に切ない結果に終わりました...。





失敗してもダメージが少ない?


この2銘柄は特にサプライズ級の優待IRでしたので特別かもしれませんが、コロナショックの直後でもこういう企業もありますので、辛抱強くIRをチェックしていれば、今後もこういうIRを出す企業も普通に出てくると思います。

この2銘柄のIR発表後のチャートを見て頂けると分かるのですけど、急激に上げた後もしばらくは株価を維持しています。

普通、株価は急激に上げたら急激に下げることが多いです。ですから、飛び乗りは危険であると一般的には言われます。

しかし、優待内容の新設や拡充に関してはこのように例外もあります。なぜなら、ここで飛びついている投資家の多数は優待目的の投資家だからです。

当然ながら優待目的ですので、買ってすぐに手放す投資家が少ないのです。

ですので、この優待新設・拡充銘柄に飛びつく投資法はシンプルですが、失敗してもダメージが少ないので私はコロナ禍でもこれだけは継続する予定です。


もしTwitterを利用していたら、色々なIRなどを呟いてくれるアカウントをいくつかフォローしておくと、優待についての情報も呟いてくれたりするので、取りこぼしを防ぎやすくなると思います。


一応、投資は自己責任でお願い致します!


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