2019年8月19日月曜日

レイ・ダリオ氏の提唱する全天候型ポートフォリオ戦略を参考にしてみた

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ためさん(@sstamezo)です。

今回は、直近の不安定な相場によりリスクの高いトレードを続けた結果資産が減少してしまったので、アセットアロケーションの再編を検討する一人緊急会議的な記事でございます。

レイ・ダリオ氏の全天候型ポートフォリオ戦略

レイ・ダリオ氏の提唱する全天候型ポートフォリオ戦略を参考にしてみた





世界に名を轟かす有名ヘッジファンドのマネージャー、レイ・ダリオ氏が個人投資家向けに推奨したアセットアロケーションの戦略が「全天候型戦略(オールウェザー、またはオールシーズンズとも言われる)」です。

全天候型戦略とは、

  • 経済成長(想定成長より高い)
  • 経済停滞(想定成長より低い)
  • インフレ(想定インフレ率より高い)
  • デフレ(想定インフレ率より低い)

以上の4つがレイ・ダリオ氏の言う「経済の天候(あるいは季節)」です。

そして、この4つの経済の天候に対応できるアセットアロケーションを組むことが「全天候型戦略」です。



実はすでに私のポートフォリオの一部は、レイダリオ氏の全天候型戦略を参考にしており、最近の不安定な相場の中でも、その部分は堅調に推移しています。



レイダリオ


黄色い枠の部分です。おそらくたまたま上手くいっているということもあるのでしょうが、昨今の相場を考慮するとちょっと出来過ぎですね。

VOO(株式)が下がるときは、BLV(長期債券)かGLD(金)が上がりますし、その逆は逆に動くので、見事にバランスを取っています。これらに投資して5ヶ月目くらいですが、今のところ絶妙な安定感を見せています。

ですので、「レイダリオ氏すげえ」と思っていたのです。

個人投資家が自分で考えているほどリスクに耐性はない


オールシーズンズ戦略の特徴としては、長期債券やゴールドに投資することです。特に債券の割合は多く、中長期債券合わせて全体の50%くらいを組み込むように提案しています。

株式は30%です。バフェット氏が推奨する一般人向けのアセットアロケーションは、S&P500に90%、国債10%だったともうので、それに比べるとかなり株式の比率が低いです。

その理由は、株式の変動の激しさです。レイ・ダリオ氏は「個人投資家が自分で思うほどリスクに耐性がない」と言い、債券や金を多く組み込むのを推奨しているのです。

確かに、私自身最近の株式相場で、資産の10分の1を減らしただけでも、結構ショックでしたからね。この言葉が骨身にしみましたよ…。

今の資産額から10年で1億円を目指そうものなら、資産が半減するくらいのリスクを背負わなければいけないはずなのに…。

すいません、無理でした…。私は意気地なしの骨なしチキン野郎です。狩猟より採集のような投資スタイルの方が性に合っているのです…。


レイ・ダリオ氏の推奨では、

  • 株式30%
  • 長期米国債40%
  • 中期米国債15%
  • ゴールド7.5%
  • コモディティ7.5%
という内容になります。

これを自分なりにアレンジして行きたいと思います。

2019年6月8日土曜日

『私の財産告白』は資産が少ない投資家のバイブル

ためさん(@sstamezo)です。

今回は日本の資産運用のバイブル、本多静六氏の「私の財産告白」について書きたいと思います。


『私の財産告白』は資産が少ない投資家のバイブル


『私の財産告白』は資産が少ない投資家のバイブル


3年ほど前に資産運用について本格的に興味を持って投資を始めました。興味を持って始めたのは良いのですが、当時は右も左も分かりません。

身の回りに資産運用を行なっている人もいないので、最初はひたすら個人投資家のブログや評判の良い本を読んでいくしかありませんでした。


資産運用で評判の良い本として紹介されていた一つが、この「私の財産告白」でした。

本多静六氏は、1866年から1952年に生きていた人です。東大とドイツの大学を出て教授となったものの、9人の家族を養いながらも若い頃は貧乏生活を続け、そこで捻出したお金を投資に回していき、晩年は富豪にまでなりました。

その本多静六氏が晩年に書き残したのが、「私の財産告白」です。

今と昔は貯金利息の利回りが違ったり、伸びる業界が全然違うので全て真似できるわけではありませんが、その考え方は示唆に富んでおり、現在でも評価の高い本です。


本多式「四分の一天引き貯金法」とは


「四分の一天引き貯金法」とは、名前の通り、給料や収入の4分の1を自動的に天引きするように貯金していくという方法です。

自分の心に負けないように、自動的に分けて貯金していく、というところがミソです。

分けた貯金はどうするのかというと、いざという時の投資用になります。

本多氏がこの「四分の一天引き貯金法」を始めるきっかけになったときのエピソードを引用させていただきます。


(前略)
これではいつまでたっても貧乏から脱けられない、貧乏を征服するには、まず貧乏をこちらからすすんでやっつけなければならぬと考えた。
貧乏に強いられてやむを得ず生活をつめるのではなく、自発的、積極的に勤倹貯蓄をつとめて、逆に貧乏を圧倒するのでなければならぬと考えた。


貧乏を征服するとか、すすんでやっつけるとか、貧乏を圧倒するという表現が良いですね。ギラギラ感半端ないっすね。


そこで断然決意して実行に移ったのが、本多式「四分の一天引き貯金法」である。苦しい苦しいで普通の生活をつづけて、それでいくらか残ったら…と望みををかけていては、金輪際余裕の出てこようはずはない。貧乏脱出にそんな手ぬるいことではとうてい駄目である。
いくらでもいい、収入があったとき、容赦なくまずその四分の一を天引きにして貯金してしまう。そうして、その余の四分の三でいっそう苦しい生活を覚悟の上で押し通すことである。これにはもちろん、大いなる決心と勇気が必要である。しかも、それをあえて私は実行したのである。


本多静六氏は有名な資産家ですが、若い頃は貧乏だったいうのが、同じ貧乏投資家の励みになりますね。

(中略)
この一ヶ月四円五十銭の天引きが、のちに数百円(実質何千万円)の資産を積む第一歩となったのだから、われながら大いに驚く次第である。


ちなみにこの「四分の一天引き貯金法」は、本多氏の完全なオリジナルではなく、なんと仏教の教えに由来しているそうです。

古代バビロンの石版にも似たような事が書いてあったといいますし、昔の人の叡智はすごいです。



あとは、アメリカの投資の本でよく出てくる、複利の表現としてスノーボール(雪玉)が出てきますが、その表現もでてきます。

(前略)
とにかく、金というのもは雪達磨のようなもので、初めはホンの小さな玉でも、その中心となる玉ができると、あとは面白いように大きくなってくる。少なくとも、四分の一天引き貯金で始めた私の場合はそうであった。

私はバフェット辺りが言い出した表現だと思っていたので、戦前を生きた日本人がこの表現を使っているのに少し驚きました。


貯蓄から投資へ


貯金とアルバイトで雪達磨の芯を作る。さて、このあとをどうするのか。
(中略)
それは断じて「投機」ではない。「思惑」ではいかん。あくまでも堅実な「投資」でなければならぬのだ。

このあたりもすごいですね。この本は戦後間もないころに書かれています。それなのに最近の投資家ブロガーみたいなこと言ってますよね(笑)

ここでいうアルバイトは副業のことみたいものなので、もう完全に最近の事を話しているみたいです。

本多流投資術


「私の財産告白」は「四分の一天引き貯金法」が有名ですが、実は株式投資法も少し書かれています。

まず、株式のお話から始めるとすると、「二割利食い十割益半分手放し」という法で押し通した。

これは保有株が二割上昇したところで全体の二割を利食いし、十割益なので2倍になったところで更に半分手放すという方法です。

投資スタイルは人それぞれなので、これについては賛否両論あると思います。自分の中で投資ルールを作る人は強いので、一つの参考になると思います。



本書の中には、他にもいろいろな示唆に富む名言が出てきます。あとはあまり関係ないエピソードも出てきます。今度新しい1万円札の顔になる実業家の渋沢栄一氏と面会したときの話などもあります。

この渋沢氏との面会は、本多氏自身が人生で嬉しかったことの一つのようで、少しページを割かれて書かれていました。

この本を読んで、渋沢栄一氏が当時の資産家たちの間でも別格だったことが分かりました。まさか新しい紙幣の顔になるとは思いませんでしたが。話が脱線しました。

現在は入金投資法とも言われる

この本多氏の「四分の一天引き貯金法」の事を、現代では入金投資法とも言われます。何分の一を回すかは人それぞれでしょうが、給料などの収入などを投資用に入金しながら投資していくスタイルです。

私は資金ほぼゼロからスタートしているので、入金投資法以外あり得なかったです。

しかし、もともとまとまった資産があって、それを運用しようと思って始める人達も多いです。

入金投資法の方がマイナーなのかも知れません。


資産が少ない投資家は「四分の一天引き貯金法」(入金投資法)の方がいい理由


ところで、資産が少ないうちに投資を始める人にとっては、この「四分の一天引き貯金法」(入金投資法)の方が有利です。

だいたい予想はつくと思いますが、一応その理由を書きます。


資産が少ないうちは入金によるプラスが大きい


まず、資金が少ないうちは投資で増やすよりも節約して増やしたほうが簡単に資金を増やしていくことが出来ます。

例えば資金が10万円しかない場合、20万円にするのに、投資で増やそうとしたら結構ハードルが高いです。

10万円でできる投資を選ばなければなりませんし、2倍にするというのもハイリスクな投資を選ばなければなりません。

それよりももう10万円、頑張って貯金した方が楽です。

これがもし、資産が数千万円あって、10万円増やすということになったら話が変わってきます。

そのくらいあれば、定期預金に一年くらい預けているだけで増えます。

私は少なくとも1000万円くらいまでは入金投資法を続けるつもりです。もちろん、身辺の事情が今後どうなるか分からないので、確実には言えませんけど。そのほうが早く資産が増えますので、余裕がある限りは続けます。


失敗して損失してもリカバリーできる


これは資産が少ないというか、初心者にとってメリットのあることです。

追加入金できない投資家は、一度損失をしたら、その損失は基本的に投資によってのみしか取り返すことが出来ません。(配当や分配金によって取り返せる人もいます。)

しかし、兼業投資家で入金することができれば、その損失は入金によって取り返すことが出来ます。

実際の例として、私の昨年の投資によるトータルリターンは、マイナス60万円程でした。

しかし、収入から投資用に入金もしていて、去年は110万円くらいの入金したので、結果的に昨年の資産は50万円ほどプラスでした。

損失した当初は、ただ貯金しているだけだったら60万円今より多かったのか…。と沈んでいましたが、最近はいい授業料だったと思います。

なぜなら、昨年の失敗が今の投資スタイルに生きているからです。

昨年の損失額はだいたいパーセンテージで言うとマイナス30%ぐらいだと思いますが、もし資産が一億で同じ割合で損失していたら、3000万円です。

さすがに3000万円を損失したら、収入の入金で取り返すのは高収入の方でも難しいはずです。そうなるといくら勉強になったとしても、精神的にそんなこと言えないレベルのダメージも負います。

でも、実際にそういう人もいるわけで、そういう意味では資金が少ない人の方が入金できれば有利です。

また、入金で補填できると考えれば、入金できない人よりもリスクを取ることも出来ます。

この考えは場合によっては危険ですけど…。入金してもいつまでも失敗して増えん…。と言うようにはならないようにしたいです。

要するに、入金してすぐ取り返せる額ぐらいのうちに失敗して経験を積めるのは大きいということです。


金融ショック時や景気後退時でも買い増しできる


これも入金投資の大きな利点です。

例えばリーマンショックのとき、多くの投資家はもう底値だと思ってどんどん株価の下がる銘柄を買い増しをしていき、でも全然底にならないでナンピン地獄に陥り、キャッシュがなくなってしまったと聞きます。

そうしたときに、入金投資できない投資家は、そこから投資ししたい銘柄があっても、もう黙ってみていることしかできなくなります。

しかし、収入が別にあれば、一時的に資金がなくなっても入金して新規投資をすることが出来ます。

結果的に底値あたりで買うことができれば、のちに大きなリターンを得られる可能性も高まります。入金投資ができる人は不景気時の相場の底で効果を発揮することができます。


最後に

今回は本多静六氏の「私の財産告白」について書かせていただきました。いつか書きたいと思っていたので、書くことが出来てよかったです。

また、資産運用の本で「隣の億万長者」という本もあり、こちらもオススメです。またいつかこの本についても書きたいと思います。

本多静六氏は関東大震災で暴落した株や土地に投資したりと、結果的に見れば上手いですが当時としては悲観的でなかなか出来ないことをやっています。
ブラックマンデーやリーマンショックで周りが悲観的な時に、一人で大量に投資したバフェット氏とも似ていると思います。

ところでこの本、戦後間もない頃に書いた老人の著作なので、それにしてはわかりやすい気もしますが、昔の表現や言葉もあって若者はとっつきにくいと思います。

しかし、これからの時代、資産運用は大事だと思いますので、ぜひもっと読みやすいようにリメイクして出版してほしいところです。

いっそのこと若者言葉に変えて出版し、学生に読ませましょう。


「本多の「四分の一天引き貯金法」で、タピる(タピオカドリンク飲む)お金の四分の一残しとくとマジ映えるよ。」



みたいな。(そんなの誰も読まねーよ…)

2019年5月10日金曜日

ついにS&P500 急落!債券や金ETFでヘッジできたのか?

ついにS&P500 急落!債券や金ETFでヘッジできたのか?


ためさん(@sstamezo)です。

ついにS&P500 急落!債券や金ETFでヘッジできたのか?

今年の3月に、米国や世界経済の景気後退懸念が増しているので、債券や金のETFを保有しました。

米国ETFのポートフォリオ


3月のことですが、それから全然下げずに最近まで来ていました。しかし、今週に入り、米中の貿易戦争懸念などもあって、とうとう株価が急落しました。


果たして、シナリオ通りにVOO(S&P500 )の急落を債券や金でヘッジできたのでしょうか。

実際に調べてみました。


ついにS&P500 急落!債券や金ETFでヘッジできたのか?


VOOの急落は主に今週から始まったので、5日間チャートで比較します。

米国ETF VOO 債券 金の比較

  • VOO(S&P500)     マイナス1.4%
  • BLV(米国長期債)     プラス0.4%
  • BND(米国トータル債券) プラス0.4%
  • GLD(金)         プラス0.9%

トータル プラス0.3% 


 ということで、VOO(S&P500)は下落しましたが、金や債券が逆相関の働きをしていたので見事にヘッジされていました。

私の現在のポジションでは、VOO約20万、GLD約16万、BND約10万、BLV約12万です。
VOOの2倍くらい金と債券を保有しているので、S&P500が急落した今週もプラス推移となっています。


オールシーズンズ戦略


このように金と債券を多く保有して、株式のリセッション時でも影響を受けず、常にプラス推移を狙っていくのが、レイ・ダリオ氏の提唱する「オールシーズンズ戦略」です。

債券や金を多く保有するので、株式100%のポートフォリオより長期的なリターンが少ないのではないかと思いますが、過去のリターン比較では意外にもそんなに変わらないところが魅力です。


暴落耐性に自信が無い方や、少しでもマイナス推移を嫌うような方は、調べてみる価値があると思います。


債券でS&P500との逆相関を狙うならVGLTがオススメ


バンガードの米国長期債権ETFで「VGLT(米国長期国債)」があります。S&P500との逆相関を目指して債券ETFを保有するならこのETFがもっともオススメです。

債券でS&P500との逆相関を狙うならVGLTがオススメ

上のグラフで分かるように、BNDやBLVより、VGLTの方がVOOと逆相関で動いているのが分かります。

ではなぜ私はVGLTではなく、BNDやBLVを保有したのかというと、単純にVGLTの存在を知らなかっただけです…。

次にもし債券を買い増すときは、ポートフォリオが煩雑になってしまいますが、VGLTを保有する予定です。

個人投資家のポートフォリオは、その人の個性が出ますよね。めちゃくちゃぐちゃぐちゃな人もいれば、シンプルな人もいます。

私の場合は、どんどん付け足していって少しずつぐちゃぐちゃになるタイプかもしれません…。

もっとも、几帳面そうな方でも、売買手数料を嫌って複雑なポートフォリオになっている方もいらっしゃいますが。


TLTも人気ですが…


また、米国長期債権ETFでオールシーズンズ戦略に組み込むのに、iシェアーズの「TLT(米国国債 20年超 ETF)」も人気のようです。
iシェアーズのTLT(米国国債 20年超 ETF)
実際、TLTもVGLTとほとんど同じ動きをしています。しかし、VGLTの経費率が0.05%であるのに対し、TLTは0.15%です。値動きが同じなので、コスト面を重視すると、VGLTの方に軍配があがります。

追記 2020年3月8日

BLVの一部とBNDを売却し、その資金でVGLTを保有しました。また、TLTは経費率が高いですが分配利回りは良いので、今は悪くないと思っています。

2019年3月7日木曜日

急成長中のベトナム株、ベトジェットエア(VJC)について調べてみた


ためさん(@sstamezo)です。

今回は、ベトナム株の中で気になった、ベドジェットエア(ベドジェット航空)について調べました。


ベドジェットエア(VJC)について色々調べてみた

ベドジェットエア(VJC)について色々調べてみた
公式サイトより

 
以前からこのブログでも、ベトナム株が気になっているという事を伝えてきました。今回は、ベトナム株の中で人気銘柄の一つであるベトジェットエアについて調べていきます。

ベトジェットエアの基本情報

ベトジェットエア(ベトジェット航空、VJC)は、ベトナムの格安航空会社、いわゆるLCCです。2011年から運行を開始し、2017年2月に上場しました。


最大の注目すべき点は、企業の成長スピードです。それについては、後ほど順番に紹介していきます。


それでは、以下ベトジェットエアの特徴を紹介します。

ベトナムの国内シェア40%のLCC

ベトジェットエアは、2011年から運行されたばかりにも関わらず、国内のシェア40%まで拡大しました。

ちなみに国内シェア1位はベトナム航空です。ベトナム航空は国営の航空会社で、同じ40%台のシェアであり、民間のベトジェットエアが国営のベトナム航空に肉薄している状況です。

強みは低価格料金だけではない?

ベトジェットエアが急速にシェアを伸ばしている理由は、やはりLCCならではの低価格料金にあります。

ベトジェットエアは、手荷物だけの搭乗であれば競合他社の半額以下の料金で乗れます。特に国内の主要路線である、ハノイーホーチミン間は、日本円で約3千円です。これは同区間の鉄道料金よりも低価格です。

こうした破格の料金設定により、ベトジェットエアは急速にシェアを勝ち取ってきました。

しかし、強みは低価格料金だけではないかも知れません。ベトジェットエアはLCCとしては珍しい、エコノミークラスより上のクラス「skyboss」クラスを設定しています。

「skyboss」クラスでは、空港ラウンジを利用できるなどのサービスを受けることができます。


また、ベトジェットエアでは有名なサービスがあります。「CA(キャビンアテンダント)がビキニでファッションショーをする」というものです。その名も「ベトジェット・セクシー」です。

CAがビキニ姿で機内の通路を踊りながら歩くサービスですが、ベトナム当局に不許可で行ったため、ベトジェットエアは罰金を課されます(笑)

しかし、CEOのタオ氏は「乗客が楽しむならビキニでもアオザイでも構わない」と発言し、罰金を命じられたあとも断続的にサービスを続けており、今でも話題になっています。

※ベトジェットエア公式チャンネルより

余談ですが、ベトジェットエアの情報を調べるため、同社の公式YouTubeチャンネルを観ました。CAがAKBのように集団で踊っている動画もあり、何のチャンネルなのか分からない状態でした…(笑)


これを聞くと、「CEOはとんでもない奴だな」と思うところです。CEOのタオ氏は2016年に「世界で最もパワフルな女性」としてフォーブス誌からベトナムで唯一選ばれた人物です。

フォーブスが選ぶ世界長者番付にも3年連続で選出され、ビングループの会長であるブオン氏に次ぐ2位の資産額です。(ベトナム人からは5名選出)


私もいつかベトジェットエアに乗り「ベトジェット・セクシー」のサービスを体験しようと思います。

急速にシェア拡大中

路線

現在、国内では首位のベトナム航空に並ぶ40%のシェアを奪っています。ベトナム北部から南部までを網羅しています。
ベトナム国内の就航マップ
ベトナム国内の就航マップ

しかし、国内線を増やすのにも限界があるため、今後の戦略として国際線を増やすことを掲げています。


現在、ベトジェットエアが就航している国際空港です。
ベトジェットエアの就航している空港一覧
ベトナムに近い国がメインです。日本の成田空港と関西国際空港にも就航しています。日本のJALと業務提携し、2018年からコードシェア便を運行しています。


機体数

現在運用しているのが2018年の時点で56機です。

ベトジェットは、ボーイング社だけで200機を発注している状況です。
ボーイング追加発注のニュース記事
公式サイトより

ボーイングもウハウハですね。ベトジェットエアは、エアバスにも50機を発注しています。


セールアンドリースバック方式

ベトジェットエアは、機体を購入して運用する際に、セールアンドリースバック方式を採っています。
セールアンドリースバックとは、機体を購入したらリース会社にその機体をすぐ売却して利益を得て、そのリース会社から売却した機体をすぐリースして使うことです。

購入した機体をリース会社にすぐ売却することにより、手元の資金を増やす事ができます。

ベトジェットエアは、このセールアンドリースバックによる売上が、売上全体の40%ほどを占めています。


なお、同社の売上全体の構成比は、本業の旅客輸送による売上が全体の50%、セールアンドリースバックによる売上が40%、その他の売上が10%です。

この方式に何か問題があるわけではありませんが、もし投資を考えるのであれば、同社の売上の構成比にも注目した方が良いでしょう。

詳細リンク「アイザワ証券外国企業レポート」https://www.aizawa.co.jp/documents/reports/meigara/asia-VJC-HM.pdf
  

懸念材料 


東南アジアのLCC競合他社の存在


ベトジェットエアが今後国際線を増やすためには、他国の人気航空会社とも競っていかなければなりません。現在、東南アジアのLCCシェア首位のエアアジア(マレーシア)や、インドネシアのライオンエア、シンガポールのスクート等、ライバルは多いです。

東南アジアではパイロット不足

そもそも、現在東南アジアではLCCでの旅行者が急増しており、パイロットも足りていません。

パイロット不足が、ベトジェットエアの成長を足止めする要因になるのかも知れません。
 

同国内の新勢力の存在

2018年に運行を開始した、バンブー航空の存在も気になります。2019年現在の保有機体数は7機のみですが、ボーイングとエアバスから合わせて50機ほど発注したというニュースがありました。

バンブー航空はベトジェットエアがすでに運行している日本や韓国・中国などへのフライトも検討しているということで、今後シェアの奪い合いが予想されます。


事故のリスク

航空会社といったら、やはり事故の懸念というのは怖いところです。後述しますが、航空会社の株価は全体的に割安に放置される理由の一つかも知れません。

最近でも、同じ東南アジアのLCCのである、インドネシアのライオンエア、あるいはアフリカのエチオピア航空の事故は記憶に新しいです。

やはり乗る側としては、事故を起こしたばかりの航空会社というのはなるべく利用を避けたくなります。


業績

ベトジェットエアの業績の推移
ベトジェットエアの業績の推移
SBI証券より
現地通貨のケタが大きすぎて少しわかりづらいですが、右肩上がりです。

ベトジェットエアの銘柄情報
ベトナム株情報より
PBRが高めとはいえ、ROE67%でPER10.65倍というのは、日本株ではなかなか見られない割安さです。

よほど売上が落ち込むことが予想されているのでしょうか。確かに、有料記事なので中身は確認できませんが、ベトジェットが強気の業績予想を出しているのを匂わせている記事はありました。

  
やはり、パイロット不足による拡大への足止め等による成長スピードの鈍化の可能性は充分にありえます。

しかし、もしそれらの理由で株価が低いのなら、事業そのものの拡大には変わりありませんし、需要も増え続けていることも変わりありません。更にその先を見越しての買いのタイミングとしては今がチャンスなのかも知れません。



他の航空会社との指標の比較


他の航空会社の指標と比較してみました。

JAL
予想PER 10.12倍 PBR 1.24倍 予想ROE 9.8%  自己資本比率 57.9%

ANA
予想PER 12.98倍 PBR 1.26倍 予想ROE 9.3%  自己資本比率 41.0%

スターフライヤー
予想PER 10.74倍 PBR 1.18倍 予想ROE 11.0% 自己資本比率 31.8%

エアアジア(マレーシア)
予想PER 8.47倍 PBR 1.16倍 予想ROE 24.92% 自己資本比率(2018) 39.28% 

ライオンエア(インドネシア)
未上場

スクート(シンガポール)
データなし


ベトジェットエア
予想PER 10.65倍 PBR 5.15倍 予想ROE 67.12% 自己資本比率(2017)29.62%

う〜ん、比較したい同じ東南アジアの主要なLCCは、エアアジアくらいしかデータがわかりませんでした。東南アジアの雄であるエアアジアと比べても、ベトジェットエアは遜色のない指標です。
でも、エアアジアもなかなか魅力的な感じです。

あと、関係ないですけど他の地域の航空会社も少し調べた結果、ロシアのエアロフロート航空も、なかなか魅力的な感じでした。話が脱線しました。

ベトナム航空は今年上場予定

同国のライバルであるベトナム航空とも比較したい所ですが、実はまだ未上場で、今年2019年に上場予定です。ベトナム航空の業績も気になるところです。


チャート

ベトジェットエア過去2年間のチャート
SBI証券より
2017年に上場し、順調に上昇したところに、2018年の米中貿易戦争などによる不安定な相場の影響を受け、株価が抑え込まれたのでしょうか。

今年に入り、地合い次第で株価が再び上昇していくかも知れません。個人的にはそのような印象を受けます。

テクニカル的にも、「三角持ち合い」の形になっています。下に振れるか上に振れるか緊張の走るところです。

業績には的に上昇すると予想しています。

皆さんはどう思いますでしょうか。
 

後記

最近、貯金したお金をどこに投資しようか迷っています。ベトナム株は日本株と違って情報を手に入れづらいです。ベトナム語わかりませんし。
ベトナムに住んでいるわけでもないので調べるにも限界があり、どうしても投資するには運の要素が多い気がします。

しかし、全体的に日本株よりも魅力的な成長企業が多いので、投資対象としてこれからもチェックしていきます。

ベトナム株の中では、以前から話しているビングループやビナミルクといった企業が候補です。

今回記事にしたベトジェットエアも、調べてみると魅力的でした。チャート的にもタイミングが良さそうな気がします。

東南アジア諸国で富裕層が激増していて、海外旅行に行く人が増えています。LCCへの需要も高まり続けるでしょう。

2018年に売上が前年比49%増加したのにも関わらず、株価は逆に下がっています。この違和感が投資のチャンスなのではないかという気がします。




 投資は自己責任でお願いします!

2019年1月19日土曜日

メイウェザーがいつか自己破産する理由

日本の大晦日に話題となったメイウェザー


ためさんです。

昨年の大晦日、テレビでボクシングを観ていました。メイウェザー対那須川天心です。

メイウェザーと言えば、現役時代の対戦成績が50戦50勝無敗のまま五階級制覇した、伝説的な強さの元プロボクサーです。

そのメイウェザーが、2018年の大晦日に日本でエキシビジョンマッチ(非公式試合)を行いました。相手は日本の那須川天心です。

結果はメイウェザーの1ラウンドTKO勝ち、圧勝でした。

メイウェザーは金の亡者


メイウェザーは、アメリカでは「マネー」と言う愛称が付くほど、お金にがめつい事で知られています。

事実、今回の大晦日でも日本円にして約10億円という巨額のファイトマネーをもらいながら、わずか2分程度で試合を終わらせてしまいました。

スポーツ選手の世界長者番付では、3度もトップになった事があり、2018年の推定年俸も約300億円と言われています。


メイウェザーが破産する理由


そんなメチャクチャ稼いでいる伝説級の元プロボクサーですが、いつか破産するのではないかと思いました。

私は資産運用のバイブルである、「金持ち父さん貧乏父さん」、「となりの億万長者」あるいは「ユダヤ人大富豪の教え」等、いくつかの有名な本を読んできました。メイウェザー選手のパターンが、それらの著作では典型的な貧乏になるパターンなのです。

大晦日戦の前のスケジュール


大晦日の対戦前のメイウェザーのスケジュールが話題となりました。

  • 自家用ジェットで50人の知人を引き連れて来日
  • いきなり50人全員都内の高級ホテルを予約して宿泊する
  • 試合直前まで50人引き連れて銀座でブランド品の買い物
  • 50人引き連れて昼も夜も叙々苑で食事

他にも色々あるんですが、とりあえず今回のテーマに関連するものを選びました。

前日から来日していました。30日と31日だけで一体いくら使ったんだという話です。

この消費行動がもし、パフォーマンスとしてあえて一流をアピールする為の物だったとしたら別です。

しかし、これらは明らかな浪費癖が付いているものと思われます。

少し前に、同じように年収300億円と言われる、ハリウッドの映画俳優ジョニー・デップも、まさかの自己破産寸前と言う報道で話題となりました。

何故これ程稼いでいるのに自己破産の危機に陥るのでしょうか。

所得税が高くなる


収入が増えるほど、払わなければならない税金も増えます。

アメリカの所得税は最高税率約40%です。ちなみに日本の所得税の最高税率は45%です。最高税率に関しては、日本よりアメリカの方が安いです。とはいえ、アメリカ人も収入の40%をその翌年に負担しなければなりません。

例えばメイウェザーの場合、2018年の年収が約300億と言われています。理論上は今年中に約120億円の税金を支払わなければいけません。

メイウェザーは、昨年の大晦日に僅か2分程度で約10億を稼いだ訳ですが、それでもあと110億円足りません。

実際に、2015年にもメイウェザーは約330億円稼ぎましたが、2017年に一度税金の滞納疑惑が浮上しています。

そうすると、2017年に引退を撤回して引き受け話題となった対マクレガー戦は、税金を支払うために受けた戦いだったという面もあるのかもしれません。

資産運用で有名なバイブル、「金持ち父さん貧乏父さん」の著者ロバート・キヨサキ氏は、「お金持ちになりたければ、お金に関して詳しくならなければならない」と述べています。

ここでいうお金とは、税金の事です。


働かなければ稼げない


また、メイウェザーが自己破産しそうな理由の一つは、メイウェザーの稼ぎ方に安定性がないためです。

一般的に収入を得る方法は、フロー収入ストック収入があります。

フロー収入とは、サラリーマンの給料や、今回のメイウェザーのファイトマネー等、その都度働かないともらえない収入の事です。

対してストック収入とは、不動産の大家さんの家賃収入や、株式投資での配当金等、働かなくても勝手に入ってくる収入の事です。

メイウェザー選手の場合は、完全なフロー収入であり、ボクシングのファイトマネーで稼いでいます。
しかし、既に引退を宣言していており、年齢的にも今後は今回の様なエキシビションマッチ(非公式地合)だけになっていくはずです。資金繰りが回らなくなるのではないでしょうか?  
(もちろんスポンサー収入等もあるでしょうけど)

先程例にあげたロバート・キヨサキ氏は、「貧乏人は給料で贅沢をする、お金持ちは給料で資産を築き、資産から得たお金で贅沢をする」と述べています。

ファイトマネーと言う給料で贅沢をしている限り、メイウェザー選手はいつか貧乏になってしまうのです。

メイウェザーがいつか自己破産する理由

まとめ


結論として、メイウェザーが破産するのではないかと言う理由は以下になります。

  • 翌年に前年の年収の約40%の税金を支払っていかなければならない。
  • メイウェザー選手の収入形態がその場限りのフロー収入であり、職業柄、年齢的にも稼ぎ続けるのが難しい。
  • 浪費癖がある。


メイウェザー選手が自己破産しないようにするにはどうすれば良いか


最後にメイウェザー選手に自己破産しない様にするにはどうすれば良いかを考えます。

  • 浪費癖を直す
  • ストックビジネスを手掛ける

浪費癖を直す、こちらに説明は不要です。
ストックビジネスについては少し書きたいと思います。

ストックビジネスを手掛ける


今手元にある資金を利用して、事業をするべきです。

一般人なら株式やETFなどのペーパーアセットによる配当金や分配金、あるいは不動産投資による家賃収入になります。

これらはファイトマネーと違って働かなくてもシステムを作ってしまえばほぼ自動で収入得続けることができ、安定性があります。

メイウェザー選手の場合は知名度を利用して、スポンサー契約やボクシングジムの運営等でも十分に稼げるはずです。

来年支払わなければならない税金を考慮しながら、上手くストック収入を増やしていくべきです。


資金繰りをお金のプロに任せた方が良いか


節税のプロの様な職業の人に、資金管理を任せる手もあります。メイウェザー選手程でなくてもある程度収入の多い人は、自身のビジネスだけで手一杯なので、プロに任せる傾向があります。

しかし、いくらプロに任せようが、自身の浪費癖を直し、ストック収入を意識しなければ、資金管理をプロに任せようと根本的な解決にはなりません。

また、完全に任せきってトラブルになる事例もたまにあります。

元メジャーリーガーの新庄剛志選手が数年前テレビで暴露して話題となりました。

新庄選手は現役時代に合計約44億円を稼ぎました。新庄選手の収入の管理は、その方面に詳しい知人のAさんに任せていました。

現役時代、新庄選手はお金を事はほとんど考えず、必要な額だけを知人Aさんから引き出して貰っていました。

新庄選手が引退し、いざ知人Aさんに資金を見せてもらったら、なんと知人Aは2000万円しか持っていなかったのです。

新庄氏は知人Aを相手に裁判を行いましたが、知人Aから8000万円を取り返すことしか出来ませんでした。44億円稼いで8000万円です。

知人Aはお金に詳しいので、勝ち逃げできる算段があったのです。

メイウェザーもあまり無頓着に浪費ばかりを繰り返していると、ハイエナの様に集まってくる頭の良い人達に、上手く資金を取られてしまうかも知れません。
 

最後に


色々書きましたが、メイウェザー選手ぐらい派手に使ってくれる高収入者が多いと、お金が回って社会経済的には良いです。ですので無理に節約しろとは言えません。

また伝説級の存在なので、このくらい派手に使う方が正直イメージにも合います。背中を追いかけるアスリート達にとっても夢があるでしょう。

ただ破産してしまうと夢も何もなくなってしまうので、破産しない様に気をつけて欲しいです。

私の様なアホ一般人が、伝説的な選手に対して「気をつけて欲しい」とか言っていること自体が、逆に気をつけた方が良いですけど…(笑)