2019年12月10日火曜日

バビロンの大富豪の教えの「5つの黄金法則」が個人投資家にとって大事な理由


ためさん(@sstamezo)です。

最近、「バビロンの大富豪の教え」という名著の漫画版が発行されました。


漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則




「金持ち父さん貧乏父さん」や「となりの億万長者」、「私の財産告白」など、世の中の個人投資家にとって有名な著作は今まで読んだことがありました。

しかし、この「バビロンの大富豪の教え」は今まで読んだことがありませんでした。漫画版ですが、この機会にということで読んでみることにしました。

その結果、作中に出てくる「5つの黄金法則」というものが、私が最近考えていた株式投資の考え方と偶然にも同じでした。今回はその「5つの黄金法則」を私の視点からの考えも合わせて紹介したいと思います。

考えを記事にすることによって私自身も肝に銘じる事ができますし、あわよくばこちらの記事を読んでくださった読者の方にとって何かしらの参考になれば幸いです。

「5つの黄金法則」が個人投資家にとって大事な理由

個人投資家がバビロンの大富豪の「5つの黄金法則」を肝に銘じるべき理由

「バビロンの大富豪の教え」とは


まずは「バビロンの大富豪の教え」とはどういう本なのかを簡単に説明した方が背景が分かると思います。

古代都市バビロンとは


バビロン(Babylon)はメソポタミア地方の古代都市。市域はバグダードの南方約90kmの地点にユーフラテス川をまたいで広がる。

バビロンが世界最大の都市だった時期は 紀元前1770~1670年頃と、紀元前612~320年頃と見られている。

※ウィキペディアより引用

バビロンは今の中東地方で古代に栄え、一時期は世界最大にまでなった都市です。特に資源はなく、交易や商売で発展した都市でしたが、紀元前6世紀頃に滅亡しました。

「バビロンの大富豪の教え」とは


この本は、このバビロンの古代都市の遺跡で発掘された石版を解読したのもをベースに話が進みます。

その石版に書かれていた内容こそが、「バビロンの大富豪の教え」でした。
本書は1920年代に発行されましたが、その普遍的な教えが長い間世界中から支持され、この度漫画版が出版されることになりました。


「5つの黄金法則」とは


「5つの黄金法則」は、バビロンの石版に刻まれていた内容です。
もったいぶらず最初からすべて紹介します。


【5つの黄金法則】

法則①
家族と自分の将来のために収入の10分の1以上を蓄える者の元には、黄金は自ら膨らませながら、喜んでやってくるだろう

法則②
黄金に稼げる勤め先を見つけてやり、持ち主が群れを膨大に増やす羊飼いのように賢明ならば、黄金は懸命に働くことだろう

法則③
黄金の扱いに秀でた者の助言に熱心に耳をかたむける持ち主からは、黄金が離れることはないだろう

法則④
自分が理解していない商い、あるいは、黄金の防御に秀でた者が否定する商いに投資してしまう持ち主からは、黄金は離れていくだろう

法則⑤
非現実的な利益を出そうとしたり、謀略家の甘い誘惑の言葉に乗ったり、己の未熟な経験を盲信したりする者からは、黄金は逃げることになるだろう

いかがでしょうか。株式投資でもこれらの法則を守らないで負けている投資家(私自身も含め)が多いことに気づいていました。


個人投資家にも当てはまる「5つの黄金法則」

ここからは私の考えや体験を元に書いていきます。

※ここでいう「黄金」とは、自分自身の「資産」や単に「お金」と置き換えて考えています。

 法則①
家族と自分の将来のために収入の10分の1以上を蓄える者の元には、黄金は自ら膨らませながら、喜んでやってくるだろう

法則①については、確かに1つの真理であるとは思いますが、特にそれ以上は思いませんでした。できるなら10分の1と言わず、できるだけ蓄えたほうが良いと思います。

また、この法則は本多静六氏の「私の財産告白」の「四分の一天引き貯金法」を思い出します。

こちらは4分の1なのでよりストイックです。

私も「10分の1」どころか「2分の1」に近い貯蓄をほぼ投資に回して2年以上経ちますが、まだ黄金が喜んでやってくる段階ではないようです。それは法則2〜5を上手く守れていない事もあるでしょう。



法則②
黄金に稼げる勤め先を見つけてやり、持ち主が群れを膨大に増やす羊飼いのように賢明ならば、黄金は懸命に働くことだろう

これは「金持ち父さん貧乏父さん」の、「お金に働いてもらう」という概念と同様の事を述べています。

「貧乏人は給料で得たお金で贅沢をする。お金持ちは給料で得たお金で資産を築き、資産で得たお金で贅沢をする。」
これは「金持ち父さん〜」で出てくる私の好きな言葉です。

「お金に働いてもらう」という法則②は、ある意味もとっとも重要かも知れません。


法則③
黄金の扱いに秀でた者の助言に熱心に耳をかたむける持ち主からは、黄金が離れることはないだろう

その道で成功している人に指導してもらい、習えということでしょう。この法則③は私自身が一番実践できていないことかも知れません。

現在の主な投資スタイルは優待銘柄のイベントドリブンなのですが、直接師匠がいて教えてもらっているわけではありません。

一応いくつかのその手法で成功された投資家さんの書いた本を読んではいるものの、まだまだです。直接指導してもらうより、当然回り道になります。

また、ベテランの個人投資家さんが、「株の勉強会などには顔を出した方が良い」と呟かれているのを目にすることもあります。やはり直接会って話を聞いたほうが、身になることが多いということでしょう。

しかし、コミュ障インキャで資産も少ないアホの私が参加しに行くのも空気を乱すことになりそうなので行く気になれません。

…。


だんだん暗い話になってきたので次の法則に行きましょう。



法則④
自分が理解していない商い、あるいは、黄金の防御に秀でた者が否定する商いに投資してしまう持ち主からは、黄金は離れていくだろう

「商い」を「投資法」に置き換えると、これで失敗する初心者が多いと思います。私自身もそうでした。また、成功しているベテランの投資家がこれは良くないという事を初心者はやりやすいです。

初心者が陥りやすいからこそベテランの投資家が警鐘を鳴らしてくれているわけですが。私自身今も昔も失敗して、少しずつ覚えています。

結局は自分で痛い思いをしないと分からないのかもしれず、自分にとっては失敗した後に身にしみて分かる法則です。また、次の法則⑤と併せて考えると良いと思います。


法則⑤
非現実的な利益を出そうとしたり、謀略家の甘い誘惑の言葉に乗ったり、己の未熟な経験を盲信したりする者からは、黄金は逃げることになるだろう

投資に限らず、最近は個人で色々なビジネスができるからこそ、多くの初心者がこの法則に従わず犠牲になっていると思います。

「情報商材」が典型的だと思いますが最近だとLINEの「ノート」とかも怪しいのが多いです。ツイッターでこういう怪しいアカウントによくフォローされたりします。

投資に限っても、よく特定の銘柄を推奨するツイッターのアカウントやブログがあったりします。私自身、投資を始めたばかりの頃は、よくわからないし、成功してそうな投資家のつぶやく銘柄を買うのが早いのではないかと思って手を出したこともあります。

しかし、だいたいの場合そういうのは、初心者の資金を奪うために投資させようとしている場合が多く、それに気づかず「ウ◯フ◯田」の推奨した銘柄に投資して資金を失ったこともありました(笑)

ウ◯フは分かりやすいですが、よく引っかかりがちなのは雑誌や株のサイト上で推奨されている銘柄でそれらもあまりよくありません。
もちろんすべて下がるわけではありませんが、勝率は低いと思います。実際に紹介された銘柄のその後の株価を追っていけば分かります。



まさにこの「非現実的な利益を出そうとしたり、謀略家の甘い誘惑の言葉に乗ったり、己の未熟な経験を盲信したりする者からは、黄金は逃げることになるだろう」
という法則の通りでした。

最近では麻薬所持で逮捕されたカズマックスも、億トレーダーを自称してたくさんの会員を入会させていましたが、実際は資産をほとんど持っていなかった事も発覚しました。

タイムリーな話題も出してしまいましたが、紀元前の石版に書かれていた内容が、どれだけ時代が進んでも、今も昔も変わらないという事を教えてくれます。

私自身、本格的に株式投資を初めてせいぜい2年ちょっとです。まだまだ偉そうなことは言えませんが、今まで投資してきた中で、誰かが推奨した銘柄よりも自分で見つけた銘柄の方が不思議と利益を出しています。

ですので、今ではほぼ全て自分で見つけた銘柄、あるいはネット上の情報を見て自分なりにイケると判断して投資した銘柄(法則④で言う、自分で理解した商い)です。


ですので、もしネット上で推奨されている銘柄ばかり投資して結果を出せていない方がいたら、まずは自分で銘柄を調べると良いと思います。と最近考えていました。

今回のバビロンの黄金法則の④と⑤も、同じことを言っているので、何となく漠然と考えていたことが自分の中で具体的になりました。


最後に


もし私が株式投資を始める前、あるいは始めた直後に本著を読んでいても、それほど心に響かなかったかもしれません。

「まあ当たり障りないことが書いてあるな」くらいにしか思わなかったはずです。しかし自分自身投資で失敗したり、他の個人投資家の失敗を見て、内容を実感するものがありました。

このタイミングで読めた事は、ある意味幸運であったのかも知れません。 



また、本著には「5つの黄金法則」の他に「黄金に愛される7つの道具」というものもあります。

  1. 収入の10分の1を貯金せよ
  2. 欲望に優先順位をつけよ
  3. 蓄えた金に働かせよ
  4. 危険や天敵から金を堅守せよ
  5. より良きところに住め
  6. 今日から未来の生活に備えよ
  7. 自分こそを最大の資本にせよ

こちらの方が本著に序盤に出てきて、一般的に知られている内容だと思います。こちらの「7つ道具」も示唆に富むところがあって興味深いのですが、今回は「5つの黄金法則」に焦点を当てました。


また、本著のコラムにオススメの投資先として「外国株式インデックス」が出てきたのでまさかと思ったら、やはり参考著作に山崎元さんの本が書いてありました。確かに無難だと思います。

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