2020年4月3日金曜日

長期投資しないようにしている業種(セクター)を挙げてみた

ためさん(@sstamezo)です。


皆さんは投資する銘柄を探すとき、ここには投資しないと決めている業種、セクターはありますでしょうか。私は絶対とはいかないまでも、なるべく投資しないようにしている業種があります。

今回は私が普段なるべく投資しないようにしている業種(セクター)と、その理由についてメモしていきたいと思います。

初めに断っておきますが、私はまだ投資歴3、4年くらいで素人の投資家です。あくまでも根拠のない素人の意見になります。特定の業種をお勧めしたりするつもりもありませんが、何か参考になれば幸いです。


※今回は長期投資目線です。短期中期でしたら特に業種は気にしません。

長期投資しないようにしている業種(セクター)を挙げてみた

長期投資しないようにしている業種(セクター)を挙げてみた



銀行、証券



まずは銀行と証券です。銀行株を持っている個人投資家の方は多いと思います。しかし、私は一度も投資したことがありません。昔「うねり取り」という投機売買の練習でみずほ銀行とかを売買したことがあるくらいで、長期目的で保有したことはありません。


理由


銀行系は高配当でしたり、一見時価総額も大きく安定しているように見えますが、不景気になったときに資金繰りができなくなって急に倒産したり無配になったり減配したり株価が暴落したりするリスクがあるからです。

実際に今回のコロナショックでも、欧州中央銀行が銀行に配当を出すの辞めるように要請し、イギリスの銀行が無配になるというニュースもありました。今後世界各国にこの流れが及ぶ可能性も十分あります。


証券会社も同じ理由です。SBI証券は今のところどんどん拡大していて好印象なので、投資対象としても悪くないですが、そうではない中堅からそれより小さい会社はあまり投資対象として魅力を感じません。リーマンブラザーズもそうですし、日本でもバブル崩壊で証券会社が経営破綻したりしています。


また、銀行株に限っては、将来的にも縮小していく業種なのかなと思います。ブロックチェーン技術が普及すると、銀行をやりとりしないでお金の送金ができます。そうするとわざわざ銀行を経由する手間と手数料が発生しません。

クラウドファンディングが普及すると、会社が銀行からお金を借りることも少なくなるかも知れません。

急には広まらないと思いますが、数十年という長いスパンでは今後もそういう技術革新があるはずですので、少しずつ縮小していく可能性の比較的高い業種なのかなと考えています。




不動産、建設



次は不動産、建設業です。この業種もPERやPBRの低い割安株や、高配当の銘柄が多く、個人投資家にも人気があります。実際、私もよく保有していました。


理由


一言で言うと、不祥事や訴訟のリスクです。

銀行株と違い、投資を始めた頃はよく保有をしていました。しかし、保有している、保有を検討している、または過去に保有をしていた不動産や建設の銘柄で、不祥事や訴訟をされて暴落することが今までに何回かありました。
たまたまかも知れませんが、過去の経験から、このセクターはこう言う感じなんだな、と言うことでリスクを避けて今はあまり投資していないようにしています。

今までにあった例を書いておきます。



  • 大林組(過去に保有)→談合によるスキャンダル、株価下落
  • TATERU(保有検討銘柄)→不動産融資問題、株価暴落
  • レオパレス(優待検討)→耐震偽造、株価暴落
  • アパマン(特にないが印象に残っているので)→スプレーガス爆発、株価暴落
  • コーセーRE(保有)→(融資書類改竄、被弾)
  • プレサンスコーポ(保有検討)→(社長逮捕→株価暴落)


他にもあったと思いますが、ざっと思い出すのはこのくらいです。TATERUはよく覚えてます。一気に株価が連続ストップ安で3分の1くらいまで下がり、投資を初めて間もない私にとっては戦慄でした。

不動産業に限らず、不動産融資系が危ないと思います。大きなニュースになった「かぼちゃの馬車」事件で融資していたスルガ銀行も暴落しました。

また、最近ではアルヒと言う銘柄も金融業ですが不動産融資事業で訴訟されて株価が暴落しました。(シロと言う結果が出ましたが)


不動産融資系は、書類改竄が多く、していなくても顧客から詐欺だ的な言いがかりを付けられて訴訟されるだけで暴落する可能性があるので、事業を調べて不動産融資をしている会社は避けるのもアリかも知れません。


そう言う意味でも、銀行、証券、不動産、建設なのかも知れません。まあそう言いながらも、金融系のオリックスなども現在保有していますが笑
なるべくということで。



自動車


一時期日産自動車が個人投資家の間で流行っていました。日本といえばこの業界ですが、自動車も基本的に対象外です。


理由


まず単純に四季報などで調べていて、魅力的に思えるファンダメンタルズの会社があまりありません。

また、やはり今後数十年スパンで、自動車が売れ続けるのかと言うと疑問です。

今後は一家で一台というより、カーシェアリングと自動運転の時代になるそうです。

(しかし今思いましたが、コロナウイルスの一件で、個人で持ちたいと思う人も増えるかも知れませんね。)

まあ基本的な潮流は、シェアになっていくと思います。そうすると、自動車の販売台数は減っていくはずです。

あとは自動車企業は輸出メインですので、円安、円高という為替要因でも株価が動くので、予測が難しいということもあります。

また、未来的には空飛ぶ車の開発にトヨタなどが力を入れ始めていますので、タイヤメーカーは長期的に危ないと考えています。ブリジストンなどは個人投資家からも人気がありますが、いつかは空飛ぶ車が現実味を帯びてくると、株価は危ないと思っています。早くても10年以上先だと思いますが...。



旅行


優待目的でHISを保有している個人投資家も多いと思いますが、旅行も個人的には手を出しづらいセクターです。


理由


今回のコロナでも痛感しましたが、不景気や天変地異や疫病などが流行った瞬間に売上の目処が立たなくなるからです。

私は2018年に長い間ハナツアーというインバウンド旅行会社の株を保有していました。一年弱保有していて、株価は下がる一方でした。

まず、韓国系の会社でしたので韓国人の訪日客がメインターゲットでしたが、日韓での政治的対立が激化していき、韓国人は日本にほぼ来なくなり、業績が悪化していきました。旅行系にはそういう政治的リスクもあります。

また、これはその翌年もそうでしたが、大型台風や大雨による水害などによる旅行客減少も重なり、株価は更に下がっていきました。結果20万円くらいの損切りを行いましたが、現在はコロナの影響もあり更に下落しています。

これらの経験から、旅行やインバウンド系はいろいろなリスクがあり不安定なので、個人的には投資対象にはしづらいと思っています。

逆に、もうこれ以上ないくらいくらい下げていたら、リバ狙いで入るのはいいかも知れません。


上がっているときに長期目的で入るのはリスキーです。




商社


最後に商社です。


理由


商社は絶対にいつも投資しないということではなく、株価の底を狙って投資したいという感じです。


私が投資を初めた2017年から2019年まではずっと上昇トレンドで、入るタイミングがありませんでした。

しかし、現在コロナで株価を落としてきています。

元々商社株は景気循環株ということで、株価は波のように動きます。ですので、今回の相場調整で底値付近で保有し、また上昇トレンドに転じたときに売却できれば良いなあと思っております。

私のようなアホが上手くできるのかは分かりませんが。


最後に


もっと細かい分野まで見ていくともっとありそうですが、長くなってきたので今回はこのくらいにしておきます。

こうして振り返ると、実際に痛い目にあって避けている業種も意外と多かったです。

今回挙げた業種が必ずしも悪いわけではなく、これらの業種の中でも一部の銘柄は今後株価を何倍にするところも出てくると思います。

上場企業は何千社もあるわけですので、自分の中で自分なりの選別方法を持って確率を上げていくことが重要だと思います。



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