週末になりましたので資産記録などしようと思いましたが、SBI証券がメンテナンス中なので、最近考えている事を記事にしたいと思います。
所詮は投資歴3年程度のアホの意見なので、話半分に聞いて頂ければと思います。
世界の中から日本株を選んで投資する利点とは
今の時代は便利になり、主要な国内ネット証券会社からでも主要な海外の株式やETFなどに投資できるようになりました。
その中で、あえて日本の株に投資するメリットやデメリットについて考えていきたいと思います。
日本株に投資するメリット
身近だから
まずは当たり前ですが、身近だという点が大きく、1番の理由です。海外の株より調べやすいです。B to Cなら実際に自分がお客さんになって実地調査をすることもしやすいです。当たり前の話ですがこれは大事で、かの有名なピーターリンチやウォーレンバフェットも、「分からないものには投資するな」や「身近なものに投資しろ」などという格言を残しています。
言語の障壁がない
これも当たり前ですが、やはり情報源が母国語なので、情報を入手しやすいです。また、速報性などもあるでしょう。これは逆にいうと、海外の投資家にとっては、日本株のデメリットにもなっているのです。これに対しては後述します。
割安?
また、数字的な面から見ると、日本株は全体的に割安であるという意見も多いです。
4月10日現在のPERです。
日経平均 PER12.89
ダウ平均 PER18.47
確かにコロナショックによる暴落などありましたが、いまだに日本株は割安なのかもしれません。PERだけですみません。
日本株の考えられるリスク
では逆に日本株で考えられるリスクとは何があるでしょうか。
為替レートに影響されやすい
日本の大型株になるほど、輸出メインの企業が多いです。ということで、為替のレートも株価に影響してくる企業が多いです。
大型企業にそういう企業が多いので、日経平均やTOPIXなどの主な指数も為替に影響を受けます。
為替の動きというのを予測することは基本無理なので、この時点で冷静に考えると無理ゲー感があります。
対策
対策としては、短期的な為替の動きなんて気にしないくらいの長期投資を目的として投資するか、輸出ではなく内需メインの企業に投資するかだと思います。
アベノミクスで成績を出した個人投資家の方や、ひふみ投信の保有していた銘柄を見ると、内需株を長いスパンで保有している事に気付きます。
初心者は内需株の長期投資に的を絞っても面白いと思います。
また、内需株は、先ほどの言語の壁があるという話でも触れた通り、特に海外への情報が遅かったり少なかったりするので、上手く行けば海外投資家より早回りして保有し、利益を上げることができる可能性があります。
その為、投資家の中では上場して年数が経っていない、また株主構成に海外投資家がまだ少ない成長銘柄を選ぶ人もいます。
株主還元する企業が少ない
日本企業は株主還元、自社株買いや配当を出す企業が少ないです。利益を内部留保しています。
しかし、直近のコロナショックにより、内部留保せず過度に株主還元していた米国企業などが一転してピンチになるのではという意見もあります。結局倒産してしまうと株主は最も損をします。
株主還元に積極的かどうかよりも、とりあえずは業績がよく財務が健全である事が大事です。過度な株主還元は、万が一の事態が起きた時に逆にリスクがある事も覚えておきたいです。
単純に高配当だから保有するというやり方では、過去の日産自動車ホルダー(私含む)などのように、結局損する可能性を高くしてしまいます。
言語の壁
言語の壁はメリットでもデメリットでもあります。アメリカ株のメリットの一つは、英語ソースがメインと言うことも実は大きいと思います。
英語が理解できる人は多いです。ですので、アメリカの個別銘柄の情報まで調べやすい人も日本株より圧倒的に多いです。そうすると情報を得にくいので、日本株は当然投資対象から外されてしまいやすいです。
日本人は一億人程度しかいなく、しかも減少傾向なので、日本人以外から日本株を購入してもらえるかが、今後重要になります。そうした中で、言語の壁というのは予想以上に大きい気がします。
せっかくの日本の優良株も、余程有名にならないと海外には認知されづらいからです。
日本株が割安に放置されている理由は、実はそう言うところにもあると思います。
地理的?リスク
個人的にはこれが意外と大きいと思います。要するに、地震、噴火、津波などのリスクです。
日本を客観的に見ると、こういうイメージの外国人は多いと思います。
大地震も各地で数年に一回くらいのスパンで発生していますし、富士山を始めいつ噴火してもおかしくないという山がいくつかあったり、津波も発生します。
こうした中で、もし私が海外投資家だったら、バフェットのような一度買ったら売却しない、というようなスタイルで日本株には投資しないだろうと思います。
地理的に日本と似ているのは、インドネシアだと思います。同じ島国で、地震、噴火、津波のリスクがあります。
インドネシアと日本で違うのは、原発があると言う事と、経済の発展した先進国であると言う事です。
原発はほぼマイナス要因で、先進国と言うことはプラスでもマイナスでもあります。
経済は安定していますが、人口も減る予定で伸びしろはインドネシアの方があるかも知れません。
もし私が海外投資家だったら、「日本は地理的リスクがあり、人口も減り経済の成長力も少ないから、永続保有みたいなスタイルではなく、安い時に買って上がったら売ったり方が儲かりそうだ」と考えます。
そして、海外投資家の日本市場での動きは、まさにそう言う感じです。そして、日本市場は日本人よりそういった海外投資家の方が多いと言う事実が重要です。
対策
現状として国内より海外の投資家の売買の方が大きい以上、その流れには逆らっていては利益を出せません。
短期、中期投資では海外投資家の流れに乗った方が得策です。ただ言葉では簡単に行っても、その時々でいろいろな要因も予測して臨機応変に対応するなど、才能や努力が必要です。
長期的には、そうした海外投資家による株価の上げ下げはあっても、最終的には上がっていく銘柄を探すと言うことが重要です。
その方法として有効なのは、海外投資家が入りづらい小型株を狙うのが得策です。小型株ほど海外勢にとっては情報も少なく先回りしやすいだけでなく、海外勢がメインで売買している日経225などの指数の影響も受けにくいです。
小型株が成長して大きくなり、海外投資家も目を付け投資すると更に株価が上がってテンバガーと言うパターンもあります。
株主優待
株主優待は日本固有の制度です。日本人にはメリットもありますが、海外に住んでいる投資家は受け取ることができません。海外投資家にとって株主優待は、恩恵がないどころか企業の利益を吐き出す残念な行為です。海外投資家が日本株を短期中期売買メインとしている理由の一つになっていると思います。もっとも、今の海外投資家のメインは機関のアルゴリズムによる機械なのであまり関係ないですが、株主優待は数少ない海外の個人投資家にすらも嫌われるような制度という感じです。
日本の個人投資家の方々にとっても、もし今保有している優待銘柄が、自分だけ優待が貰えなくなっても投資し続けるかという話で、「じゃあ売却するわ」という銘柄が多いと思います。海外の個人投資家からはそう思われている銘柄が多いという事です。
最後に
日本市場の弱さに対して嘆く個人投資家も多いですが、日本市場には地理的リスクや言語障壁など、政策どうこうで超えられない壁もありますので、個人的には政府や日銀、あるいは各企業の対策だけでどうこうできるのか疑問に思っています。
別に米国市場よりも強くなる必要はないと思います。上記の理由などから、日本市場は大変ボラティリティの高い市場です。また、その中心地にいて、情報を最も得やすいのは、住んでいる私たちです。
これも日本市場の特性として、逆に上手く利用して利益を出そうとするのが得策だと思います。
バイアンドホールドを目指すのが米国株、安く買って高く売るのが日本株。
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